自分の立ち位置を冷静に判断するのは難しい


どの業界でもそうかもしれませんが、その業界の慣習のようなものがあるかと思います。私の場合は美容業界ですが、例えば美容室で行う美容ディーラー、メーカーが主催する勉強会を「臨店」と呼ぶのもそのひとつかと思います。そして、何といっても美容室オーナーを「先生」と呼ぶのはその最たるものといえるでしょう。

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そもそもの図式が間違っていることに気づけるか


誰しも今働いている会社が潰れることなど普段は想像すらしないのではないでしょうか?ところが、昨年コロナが襲ってきて数多くの会社が苦境に立たされていることでしょう。もちろん、私の働く会社もそのひとつであり、私も会社倒産を少なからず想像するようになりました。

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40代以上の地獄が始まる!?


日本が直面する人口問題である少子高齢、人口減少、長寿命化によって、働き方、生き方そのものが問われています。働き方であれば、既に、終身雇用は当たり前ではなくなっています。生き方も過去のロールモデルなどとっくに役に立ちません。つまり、一人一人が、働き方、生き方を問われているのではなく変化を求められているということです。

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白髪染めの余白があるうちに


白髪染めのニーズのひとつに、自分で自分の白髪を見るのが嫌だから白髪染めをする、があります(多分)。他人の目を気にするのではなく、自分自身が自らの老いを受け入れたくないというか、抗うというか。自分なんかに誰も興味がないことなど百も承知ですが、他でもない自分が自分を日々見ているので、白髪という老いが気になって気になって仕方がないのです。

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オンラインカウンセリングで感じること


ヘアカラーや化粧品は、今まで試着?という概念すらなかったものがデジタルの空間ではそれが可能となっています。例えば、ホーユーのパーソナルヘアカラー診断サイト「PERSONAL HAIR COLOR PALETTE」では、計11問の質問から、自分に合ったパーソナルカラーを診断し、似合う髪色やトーン、メイクアイテムの色合いを見つけることが出来ます。

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最終的に誰が責任をとるのか


前日のエントリーでは、典型的な認知バイアスのひとつとして「根本的な帰属の誤り」を取り上げました。これは、「問題の原因を人の能力に求めない」というもの。人は問題が起きたときに、相手の性格や能力のせいだと考えてしまいがちです。ところが実際は、仕組みや運用に課題があることが多いし、たった一つのルールを変えるだけで人の行動がガラッと変わってしまうこともあります。

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「観察力の鍛え方」で印象的だったある認知バイアスのこと


佐渡島庸平さんの「観察力の鍛え方」の中で、観察を歪める「認知バイアス」のうち典型的なものがいくつか紹介されていました。認知バイアスとは、自分の思い込みや周囲の環境といった様々な要因により、非合理な判断をする心理現象のことです。そして、人はそこから完全に離れることなど出来ないのです。

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美容室のシャンプーは好きですか?


以前からあるオートシャンプー(自動洗髪機)ですが、イマイチ美容室では普及していません。もっともヘアカラー専門店では、デフォルト設定としてオートシャンプーが導入されています。それはもちろん、人件費を削るため。

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正しい相手に営業をかけるには


ルートセールスでも新規飛び込みセールスでも本質的には同じなのかもしれませんが、営業で成果を上げていくには前提があります。それは、「正しい相手」に営業をかけるということ。これが意外と抜けている人がいます。こちらの商品(モノやサービス)の内容に対して興味・関心がズレた相手に、一生懸命にアピールしている人がとても多いのです。

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美容師の働き方をサポートするプラットフォームは好調なようで


当ブログで「シェアサロン」を取り上げたのが2019年9月1日でした。それから2年以上が経過して、私としては予想通りなのですがシェアサロンが増加しているようです。となると美容師の働くスタイルは、フリーランスとなる。先日も美容室を営業で回っていた際に、ある美容室オーナーが「元々、美容師の働き方っていうのは、フリーランスのようなものでしょうから」というのが印象的でした。

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9月の理美容業の第3次産業活動指数


理容室と美容室では、その店舗数から従事者の数も違うので同じものとしては語ることは出来ませんが、理美容室は「社会生活の維持に必要な施設」ということで、緊急事態宣言下でも営業を継続することができました。同じように営業は継続したものの、コロナの影響は若干違いがあるようです。

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何が仕事なのかを理解した行動が求められている


コロナが切っ掛けとなって自身の営業の在り方を見直した営業マンは少なからずいるのではないでしょうか。実際、私もその一人だったりします。コロナ禍では、対面式の営業からオンラインでの営業も積極的に導入されているようです。営業マンが「取引先に足を運ぶ」ことには色んな意味があります。もちろん、営業マンが足を運ぶわけですから、相手に営業をかけにいっているわけです。

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経済産業省によるコロナ禍で理美容業が受けた影響を分析


先頃、2021年7~9月期の経済成長率の発表がありました。

「対前期比▲0.8%。年率換算▲3%」

2021年7~9月期の国内総生産(GDP)速報値は物価変動の影響を除いた実質の季節調整値で前期比0.8%減、年率換算で3.0%減だった。マイナス成長は2四半期ぶり。新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言などで個人消費が落ち込み、自動車の減産で輸出も伸び悩んだ。
7~9月の実質GDP、年率3.0%減 2期ぶりマイナス』より

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外食業界で非接触の接客が急拡大しているらしい


AIやロボットをはじめとするテクノロジーが進化し、人間にとって面倒な仕事は、すべてそれらに任せられるようになるといわれています。これはコロナ禍以前からいわれていたことではあるものの、コロナによって、ネット活用も含めて人がやっていた仕事の自動化・機械化が進む切っ掛け、となったのは事実かと思います。

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売り込みだけで終わってしまう営業マンとは


美容ディーラーにしろ、メーカーにしても美容室に材料を使ってもらわなければ意味がありません。取引額を引き上げるには、その美容室が繁盛しなければなりません。もっとも繁盛店になりたくないなどと考えているお店などないわけですが。

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営業における自分中心か相手中心か


営業マンのよくある失敗のひとつに、「自分の思いを相手に“伝えることだけ”が素晴らしいと思い込んでしまっている」というものがあります。一言でいえば、自分中心の営業とでもいうのでしょうか。営業では、自分中心からいかに相手中心に物事を考えきれるかが勝負の分かれ目のように思います。

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手柄の独り占めを考えても意味がない


今では、知識は検索すれば簡単に得られるようになりました。但し、知識を得られたからといってその知識が身に付くわけではありません。先日も書いたばかりでしたが、営業において「相手の話を聞く」という知識は直ぐに得られても(理解できても)、それを現場で使える(身に付く)かは全く別次元の話です。

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美容室にあったら嬉しいサービスとはいうものの


ホットペッパービューティーアカデミー「研究員コラム」によれば、ホットペッパービューティーでのフリーワード検索ランキング(2021年7月~9月)は「髪質改善」が1位とのこと。10代から40代までで「髪質改善」が1位(ちなみにコラムでは、10代から40代までしか掲載されていませんでした)。

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やってみてから分かるのが営業なのでは?


改めて書くのも気が引けるのですが、物事を教わり、それを理解することと、理解したものを場面場面で使っていくことは異なります。しかしながら、大抵の人は、教わっただけで理解していると思い込み、しかもそれを思うままに使いこなせると錯覚しています。

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ヘアカラーをどこでやるか問題について


「早く、安く、キレイ」にヘアカラーをしてもらえるヘアカラー専門店。「早く、キレイ」は微妙だとしても「安く」は確実に消費者のニーズを満たしているものと思われます。但し、「安く」は、今まで通っていた美容室と比べた場合のみといったところでしょうか。つまり、ヘアカラー専門店を利用する人の多くは、美容室に通ってヘアカラー、白髪染めをしていた方が中心です。

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営業における知らない人という壁


人っていうのは面白いもので面識があるかどうかで相手の話を聞く聞かないを無意識に判断しているようなところがあります。営業の現場、とくに新規飛び込みセールスではこの連続かと思います。誰も知らない人の話など心から聞こうとはしないものです。

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売れる売れないの理由は同じ!?


営業の考え方としてこのような事を以前教わりました。ある架空の地域で靴を売ることになった。その地域に乗り込んだ二人の営業マンの答えは真っ二つに分かれました。一人は、絶対に売れる。もう一人は、絶対に売れない。面白い事に、二人の売れる、売れないの理由が同じだったという。

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長引くコロナの美容室への影響


理美容室は「社会生活の維持に必要な施設」ということでコロナ禍にあっても営業を継続することが出来ました。しかし、現実には、コロナ禍によって理美容室も少なからずその影響を受けています。ただ、影響と一口に言っても千差万別です。影響の多くは、やはり売り上げの減少に尽きるだろうと思います。

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モノを売るためには営業をしなければならない


先日、ツイッターを眺めていたら美容業界の臨店講習が取り上げられていました。臨店講習とは、美容ディーラー、メーカーが販売促進のため、または商品を売り込むために美容室店内で行う無料の勉強会のようなものです。余談ですが、私は「臨店」という言葉が美容業界では共通言語であることが意外と驚きでした。普通に使っているんだと。

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最近、美容室を回っていて感じること


新型コロナの流行により、家からあまり出なくなった人、行動ルートを変えた人、新しい場所(店舗)を探し始めた人等々。つまり、生活様式が変化したことで人の流れが大きく変わりました。今のところコロナ感染も落ち着いているようですが、仮にこのまま上手いこと収束したとしても、いままで利用してきたお店をそのまま使うとは限りません。

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リタッチカラーし放題のサブスクに二つの気になるところ


ヘアケア・シャンプー・スタイリングなどに特化した「定額制の美容室通い放題サービス」を提供するプラットフォーム「MEZON(メゾン)」は、美容室サブスクリプションの草分けとされているようです。加盟店は首都圏を中心に全国に1000店舗以上まで拡大しているといいます。

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ホーユーの美容室への新たな商品展開


今では全国に25万軒以上あるとされる美容室。今更書くのも憚れますが、美容室という存在自体は全く珍しい存在ではありません。美容室の良い面を上げれば、それだけ世間の認知が進んでいるということ。悪い面を上げれば、希少価値が殆どないということでしょうか。つまり、美容室の在り方を見直す段階から新しい在り方を模索段階にあると思うのです。

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ビジネスパーソンにとって重要視している情報収集手段とは?


ビジネス書等で「情報収集は海外の英語メディアでするべきである」みいたいな感じで書かれていることがあります。その理由として、日本語の報道だけを見ているとグローバルな視点が欠けてしまうので、集まる情報に限りと偏りがある、というのが一つ目。

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ヘアカラーの差別化からヘアカラー専門店の差別化


ホットペッパービューティーアカデミーによる「白髪・グレイヘアに関する意識調査2021」によれば、白髪染めの方法は「白髪を隠す色」以外にも「ぼかす」「生かす」色味を選択する割合が増加しているとのこと。つまり、今までの「白髪を隠すための 1 色塗り」以外にもおしゃれの選択肢が広がってきているようです。

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続 ある美容ディーラーの取り組みで感じたこと


9月18日のエントリー「ある美容ディーラーの取り組みで感じたこと」では、長野市に本社を置く早川美容商事(美容ディーラー)の「Hair Color SDGs Project」を取り上げました。美容室同様、美容ディーラーも差別化が求められており最近では、なにかとSDGs関連の取り組みにより差別化を図っているように見えます。

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