続 美容ディーラーのサービスの質を変えた取り組み


2020年6月1日のエントリー「ある美容室専売品がネット販売を開始して思うこと」では、美容メーカーのミルボンが、一般消費者が美容室専売品をオンラインで購入できるB to B to Cサイトを立ち上げたことを取り上げました。その後、Amazon「プロフェッショナル・ビューティーストア」が開設されて美容業界でもコロナを切っ掛けにIT化が進んでいきました。

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Amazon「プロフェッショナル・ビューティーストア」に出店しているのは美容ディーラーなのですが、ここにきて美容ディーラー単独で、あるサービスを開始するようです。


ビューティーメリット ガモウ基幹システムと連携

在庫を抱えず店販
株式会社サインドは同社が提供する「BeautyMerit(ビューティーメリット)」のEC機能(オンラインショップ)に業界大手ディーラーのガモウの基幹システムとシステム連携を開始した、と2021年5月10日発表した。

ガモウと契約している理美容サロンは在庫を抱えることなく、ガモウが扱う店販商品を顧客に販売することができる。商品の梱包発送もガモウが行う。

ビューティーメリットは、理美容サロンの店舗独自のiPhone・Androidアプリを作成し、お客様にアプリをダウンロード(無料)して頂くことで、アプリ上での予約受付や、サロン情報の掲載、EC機能(オンラインショップ)で美容室・美容サロンで販売しているシャンプーやトリートメントの販売ができるサービス。

ビューティーメリット
http://www.b-merit.jp/

同サービスのアプリ内のオンラインショップの開設においてガモウの基幹システムと連携し、在庫・注文データの連携を行った。これにより、同サービスを利用し、かつガモウと契約しており、ガモウが取り扱っている商品であれば、理美容サロンは在庫を抱えていなくても、アプリ内の在庫は同社の倉庫にある在庫とシステムで共有され、注文が入れば店舗に代わり顧客に対してガモウが梱包発送業務を行う。

理美容サロンにとっては新たな収益がアプリ内で生まれ、一方サロンの顧客は、わざわざサロンに来店しなくてもアプリ内で普段使用しているシャンプーやトリートメントなどの美容専売品の商品を購入することができる。

以上引用。


10年前には、ホームページやブログを利用して自身の店舗のアピールやらをしていたのが、今ではスマホ上のアプリに移っています。

記事にある仕組みですが、私からするとドロップシッピングのようなものかなと。まあ、これはミルボンが提供するB to B to Cサイトでも同様な事がいえると思います。

違いは、各理美容室がオンライン上に独自のアプリを持つかどうかでしょう。

ミルボンの場合は、ミルボンが用意するサイトを経由して一般消費者は商品を購入する

ビューティーメリットでは、各理美容室独自のアプリが用意され、そのアプリを経由して一般消費者は商品を購入する


理美容室にとっては、オンライン上で新たに出店が出来るようなものなので願ったりかなったりなのではないかと思います

以前であれば、ホームページ作成にしてもアプリ作成にしてもある程度の金額がかかったはずですが、今はどうなんでしょうか。

それに比べると相当安くなっているのでしょうね。

ですから、ホームページ、アプリ作成にしても今ではもうお金にはならない時代

だから、それは(美容ディーラーが)用意するから、その代わり美容ディーラーからするとリアルでもオンラインでも商品を売ってもらった方がいいに決まっています。

理美容室には、システム使用料として年間なのか月額なのか、いくらかかるといったところでしょうか。


在庫を抱えずに店販を販売できるのはかなり魅力的だと正直思います

ただ、多くの美容室はシステム使用料を払って終わりのような気がしています

何故なら、店販はそんなに簡単に売ることが出来ないからです

売れない人は全く売ることができませんから。

モノを変えるとなんだか上手くいきそうな気がしますが、いくら形を変えても中身のモノを売っていこうという気持ちがなければ売れないものは売れません

なので、リアルでもバンバン店販を売っているところは、今回のアプリを使って更に売上を伸ばすでしょうし、売っていないお店が導入してもただただシステム使用料を無為に払うだけになるのだろうと思います。

そして、美容ディーラーの営業マンが売るモノが、サービス中心に変わっていくはじまりなのだろうと思います。





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