後継者不在の「後継者難」倒産の原因から思うこと
日本には、企業が約410万社、うち中小企業が約380万社あるといわれています。そして、中小企業の多くが、後継者問題に直面しています。事業のバトンをいかにして次の経営者に渡すかという「事業承継」です。社長が高齢になって、気力や体力、健康に衰えが見られると、「後継者不在」は、たちまち会社の存続を左右しかねない大きなリスク要因となってきます。
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コロナ禍以前より、日本の多くの企業がその危機に直面していました。
ということで。
『2021年1-4月 『後継者難』の倒産状況調査』
2021年1-4月の『後継者難』を起因とする倒産は、114件(前年同期比20.2%減)で、前年同期の143件より29件減少した。ただ、全倒産に占める構成比は5.6%(前年同期4.9%)で、前年同期より0.7ポイント上昇し、1-4月としては調査を開始した2013年以降では最も高い水準になった。
後継者不在の「後継者難」倒産114件のうち、死亡が61件(前年同期比10.9%増)、体調不良が35件(同25.5%減)で、この2要因で『後継者難』倒産の84.2%を占めた。代表者の高齢化が進むなか、業績不振の企業では同族継承や後継者の育成など、事業承継が後回しになっている。
特に、中小企業では代表者が経営全権を掌握するケースが多く、代表者の死亡や体調不良などの不測の事態が生じると、経営維持の問題に直面する。(後略)
以上引用。
継者不在の「後継者難」倒産の8割以上が、社長の「死亡」もしくは「体調不良」が原因。
人間であれば「老・病・死」は避けられないといいますが、まさか自分にそれが当てはまるとは考えてもいません。とくに若い時などは。
いつまでも若いとは思っていても生物としては確実に衰えていっているという事実。
とくに中小企業の社長なんかは現場でいつまでもバリバリ仕事をしているもんだから若いつもりでいる。そして、いつまで経っても他人に仕事を任せることもしない。
つまり、中小企業の多くはワンマン経営にいつの間にか陥っているというわけです。
また、「うちの会社に限っては違うんだ」と思い込んでいる社長も多いことでしょう。
確かに、会社を興して社長になるくらいの方々ですから物凄いパワーがあると思います。そして、無茶苦茶元気だと思います。
ですが、人間であれば年をとっていきます。
会社を興した年齢は一様ではないにせよ創業当時には、若さがあって、若さに無自覚だったのかもしれません。
創業当時などは、とくに寝ても覚めても仕事仕事でしょうから、どれだけ徹夜しようとも、なんてことなかったはずです。
うちの会社の社長にしても見た目の若さという部分ではなく、内面的な若さをいつも感じていました。
ですが、社会的な年齢感覚と生物学的な年齢のギャップは確実に広がっていて、本人が想像している以上に身体の老化は進行しており、常に病気のリスクも高止まりしている状態だと思うのです。
まあ、これは別に社長に限らず40代以上の働く人間であればもれなく当てはまる事実だと思います。もちろん私にしても。
「体が資本」とはよくいったもので、「健康」は唯一無二の価値があります。
予防医療という言葉があるように、体が健康なうちからメンテナンスしてトラブルの芽を摘み整えていくことが、これからの時代、働く人間、とくに社長には一層求められると思います。
健康にはもちろん金がかかりますが、不健康となって病気にでもなってしまえばそれ以上に高くつくことになります。
記事にある会社の社長すべてが健康管理を怠ったわけではないでしょうが、いずれにしても社長が健康を害すると社長本人が考えている以上に高くつくということを知る必要があるようです。
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