貼るマスクを用意するというちょっとした気遣い
全日本美容業生活衛生同業組合連合会は、「美容業における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」を令和2年5月29日策定しました。そして、同年12月25日にガイドライン改訂版を発表。改定版では、「顧客にマスクの着用と咳エチケットを促す」「電子マネー等非接触決済導入の奨励」などが盛り込まれました。
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『上里の「サンキューカット」が11周年 利用客もマスク必須で安心確保』
(前略)サンキューカット本部からの通達により、1月から利用客がマスクをした状態でカットを行うことを決めた。店舗責任者の会議で「マスク必須」の方針を聞いたとき、「戸惑いがあったが、家族がいることもあり安心した。
仕事の効率は下がると思うので、それを落とさずにやることをみんなで考えた」と同店チーフの岡芹文彦さんは振り返る。「マスクを付けた状態でカットするために、カットの際はお客さまのマスクの着け方に工夫を施している」とも。(後略)
以上引用。
細かい事をいえば、サンキューカットは理容業に入るはずなので、冒頭での美容組合のガイドラインとの関係を問われてしまうと私も答えようがないのですが、まあそれはそれとして。
ガイドラインをどれだけの理美容室が守って営業をしているかは定かではありませんが、少なくともサンキューカットでは、利用客のマスク着用状態でのカットがコロナ禍でのニューノーマルなんでしょう。
昨年から、美容師はマスク着用で施術することが当たり前となっていましたが、利用客に関しては、「お客に任せる」というスタンスだったと思います。
まあ、(コロナに)過度に反応する利用客に関しては、マスク着用のままで施術をしていただろうと思います。
プライベートサロン(1対1という意味で)では、どこに行ってもマスク着用を求められるので、美容師サイドから「マスクを外してもらっても構いませんよ」と利用客に一言添えて、利用客もつかの間のリラックスタイムを過ごすことが出来るのだと思います。
ですが、記事にあるサンキューカットのような不特定多数の利用客を相手にするところや多くのスタッフを抱える店舗では、マスク着用は美容師も利用客もガイドラインを守るということより、そして、科学的根拠というよりは世間の空気感としてやらなければならないようになっているのではないかと私は思います。
一口に美容室といっても千差万別であって、営業スタイルもまちまちですが、お客のニーズに敏感な店舗では、早くから利用客向けに、マスク、マスクケースを用意していました。
サンキューカットではカットのみでしょうが、美容室であればヘアカラーもある。そうなるとマスク着用では利用客のマスクが汚れてしまうので、感染対策とは別の意味でも替えのマスクや貼るタイプのマスクを用意しているのだと思います。
もちろん全ての美容室が替えマスクやマスクケースといったサービスをしているとは思いませんが、ちょっとした気遣いをお客に出来るかどうかは、コロナに関係なく大切なことです。
マスク着用という表面的な形の奥にあるお客のニーズにいかに応えていくかは、コロナ以前よりどんな業種にも求められていたことだと思います。
堀江貴文「死なないように稼ぐ。」
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