良いモノをつくり良いモノを売る
今さら書くのも気が引けるのですが、商売とは「モノを売って利益をだすこと」に他なりません。そして、モノを売るためには、営業をしなければなりません。しかし、殆どの人間が、「良い商品をつくってさえいれば、人は勝手に集まってきて商品が売れる」と思い込んでいるようです。
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どんなに良い商品があったとしても、「売り込む」ことができなければ、何の価値も生み出せません。
つまり、営業力は不可欠です。
ということで、営業という仕事が成り立っているのだろうなと。
私も営業という仕事をしていますが、実際に売るモノが存在しています。そして、売り込んでもいます。
ただ、そこには矛盾というか葛藤というか、そんなものがいつも心の中に潜んでいます。
それはなにかというと、売るモノにしてもサービスにしても、自らが作ったモノ・サービスではないということです。
「他人が作ったものだから売る気がしない」などとナイーブは話をしたいわけではありません。
現実には、自分で作ったモノ・サービスを売っている営業マンは限りなく存在しないわけで、他人が作ったものをせっせと日々売っているわけです。私もその一人。
当ブログでも美容業界、美容室、美容師に関連する情報を発信してきました。その中でも美容室経営、営業に関する内容が多かったように思います。
美容室が売るモノは、技術でありヘアスタイルです。
ただ、その売り方というか営業姿勢というか、技術が上手ければ経営も上手くいくという考え方が中心になってしまっているところが問題だとは思います。当ブログでも散々指摘してきましたし。
しかし、彼ら、彼女らは、自分で技術を行い、自らが商品をつくり販売しているという事実がそこにあります。
そこからいくと、「技術に拘るな」と口を出すことの方が野暮というものでしょう。もっといえば、そこに敬意も持つようにしなければならないと私は思います。
どんなに良い商品でも売れない。だから営業が必要だとは思います。
営業が上手ければどんなに粗悪な商品も売れてしまうのも、また事実かと思います。
口八丁手八丁で見事に中身の無いモノ・サービスを売っていく人もいるでしょう。
だからといって営業だけを鍛えていくのは、やはりどこかおかしい。
かといって、商品だけに拘りを見せていくのもどうなのか。
双方のバランスの問題であると言いたいわけでもありません。
私が思うのは、誰がどう見たってとにかく素晴らしくて良い商品・サービスをつくっていくことが最も大切なんだと思います。
その前提があっても「どんなに良い商品でも売れない」のだろうと思います。
売れないのは「売り方が悪い」といってしまえばそれまでですが、見直すべきは、そもそものモノ・サービスだということを忘れてはならないと思います。
良いモノを作る。良いモノを売る。
私には良いモノを作ることはできませんが、その良いモノに惚れ込むことは出来ます。だから、取り敢えずは営業とうい仕事ができているのかもしれません。
もちろん、うちの会社のモノに惚れ込んでいることは言うまでもありません。
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