問われる美容メーカーとしての責務
美容室専売品をネット販売しない美容メーカーとして美容メーカー大手ミルボンもそのひとつだったのですが、昨年6月1日より、美容室専売品のヘアケアアイテムをミルボン公式オンラインストア「milbon:iD」で販売するようになりました。
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ミルボンがネット販売に踏み切った理由として、美容室に来店するお客の「美容室へ買いに行く不便さ」を解消する目的と新型コロナウイルス感染拡大にともなう理美容室の売上げ減少に対する支援の一面もあるようです。
まあ、ネット販売に踏み切るタイミング、動機としてはコロナを利用しない手はありませんから。
ミルボンとしては、「milbon:iD」を、今までの美容室専売品に対するイメージを一新するサービスとしており、美容室のヘアケア商品をいつでもどこからでも買えるをウリにしているようです。
うちの会社も美容室専売品を謳っておりますが、そこでつきまとうのが横流しや、正規品かどうかなどの問題。
例えば、美容室専売品であり正規品を仕入れるとなると美容ディーラーかメーカー直から美容室が仕入れることができます。
以前、美容室が、仕入れた美容室専売品をネット販売禁止しているメーカーの商品をこっそりネットで売っていたことがありました。
個人であっても美容室から購入してメルカリやらヤフオクで売ることの出来る時代ですから、美容メーカーとしては何とも手の焼ける問題であるのです。
本格的に美容室専売品をネット販売開始したミルボンですから、以下のような内容は必然の流れとも言えるでしょう。
『ミルボンがヘアケア製品の製造・流通情報を追跡するシステムを開発 正規品証明とアフターフォローを実現』
美容室向けヘアケア化粧品メーカーのミルボンは、ヘアケア製品の“個体認識番号”“流通情報”“商品情報"を誰でも簡単に確認できる“ミルボン トレーサビリティシステム”を開発した。製品化粧箱に記載された二次元バーコードをスマートフォンのカメラアプリなどで読み取ることでアクセスできる。6月10日に発売するグローバルヘアケアブランド「ミルボン」の新ライン“プレミアム ポジション”から運用を開始、順次対象アイテムを拡大する。このシステムによって、消費者は手にした製品の信頼性を自身で確認することができる。
個体識別番号は、商品1つ1つに付加される23桁の固有番号。正規品である証というだけでなく、万が一製品不具合があった場合に迅速な対応が可能になる。流通情報はミルボンの工場から物流会社、販売美容室というように、製品流通経路の名称と所在が表示される。商品情報は、ブランドや商品の公式サイトにアクセスしてコンセプトや情報が確認できる。
ブランドや高級化粧品市場における模倣品や不透明な流通経路に対する問題意識が高まる中、「自社製品に責任を持ち、消費者に安全・安心を保証することはメーカーとしての責務である」というミルボンの考えのもと開発された。同社の複数のブランドで模倣品が確認されている中、製品の製造・流通情報の追跡を可能にするシステムを開発したことで、製品パッケージを通じて、消費者に有用な情報を届ける。
以上引用。
いつもミルボン関連商品を購入する方からすれば、価格を見ただけで模倣品かいかさま品かは区別できるのではないかと思います。多分。
あまりにも低価格で販売されていると疑う目があるでしょうから。
とはいえ、「安い」には相当な威力がありますから、いつも購入している人もついつい値段につられて買ってしまうんですかね?
全く買ったことのない人でミルボンという名前だけを知っている人からすれも何の疑問もなく買ってしまうのかもしれませんし。
ただ売れればいいというような姿勢のメーカーは、今後益々存続できないことの戒めのような気がしています。
つまり、記事にもあるように「自社製品に責任を持ち、消費者に安全・安心を保証することはメーカーとしての責務である」ということなのでしょう。
ちなみに、昨年の6月1日のエントリーでも、ミルボンの公式オンラインストア「milbon:iD」を取り上げたのですが、今年の同日にまたもやミルボンを取り上げることになるとは。
来年もありますかね?
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