営業マンは美容室に何を支援できるのかが求められる


昨年から続くコロナ禍ですが、どんな状況であろとも行動する人は行動するし、行動しない人はどうあったとしも行動しないものです。行動するしないは、本人(個人)の動機付けによるものですから、まあどうでもいいのですが、企業が行動しないは致命傷となってしまいます。企業はどんな状況であっても次の一手を考え行動を打たなければなりません。

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明らかに、最低でも昨年から淡々と準備していたであろうコトを発表する企業が私には目立ってしょうがありません。

コロナ云々はもちろんあるとは思いますが、それ以前に日本の人口構造の変化、長引くデフレ、テクノロジーの進化と進歩といったもはコロナに関係なく、企業はそれぞれが課題として取り組まなければならないことばかりです。

美容室の取り巻く状況を考えると、そこに携わる美容メーカー、ディーラー、もっといえばそこで働く営業マンの立ち位置が変化して当然なのです。


美容市場のDXに向けたミルボンのデジタル戦略を発表

ミルボン事業説明会が2021年6月7日リモートで行われ、同社の「美容市場のDXに向けたデジタル戦略」について佐藤龍二社長が語った。

佐藤社長は、日本の人口動態と美容室の現状などを紹介したあと、以前から続く美容市場の厳しい状況がコロナで加速したことを踏まえ、美容市場のDX化について4つの柱を掲げ同社として取り組んでいく、と語った。

4つの柱は
・美容室出店型の公式オンラインストア『milbon:iD 』
・美容室の商圏分析を支援する『エリアマーケティングサポート』
・美容師のためのオンライン学習ツール『エデュケーション iD 』
・バーチャルイベントスペース『ミルボン デジタルアリーナ』

『ミルボン デジタルアリーナ』以外はすでに始動しており、説明会では、デジタルアリーナを重点に説明(上、説明会資料より)。仮想空間上に、エントランス、イベントホール、セミナーブース、フォトギャラリーなどが設定され、イベントの開催をはじめ各種のデザイン技術などが学べる。同アリーナは6月14、15の両日LAUNCH EVENTを行い始動する。
同社では、4つの柱を連動、融合させることで、美容市場でのDX化を強力に進めたい意向だ。


以上引用。



美容ディーラーの一部では、美容室訪問を限りなく減らす方向にシフトしているようです。注文のやり取りもオンラインで済ませ、商品も配送業者を利用する。

新商品案内や講習会開催告知も直接訪問するか、メール、LINEなどで済ませているようです。

つまり、美容メーカー、ディーラーの営業マンは、美容室の付加価値を高めるようなモノではなくサービスを提供する時代にとっくに突入しています

ミルボンはそこに気づいているからこそ、記事にあるような「4つの柱」ということなのでしょう。

私が注目したのは、美容室の商圏分析を支援する『エリアマーケティングサポート』というもの。

これはつまり、営業マンによる美容室に対する経営支援といったものでしょう。

先日、私もある美容室オーナーから大手美容ディーラーの営業マンがコロナで美容室に材料配達や集金をしないかわりに「美容室経営」の支援をやっているという話を聞いたばかりでした。

早い話、自分の担当する美容室が伸びれば、それに合わせて材料もとってくれるということだと思います。

そして、美容室を伸ばすためには経営を知らなければならない。

美容室の経営支援の“ようなもの”といえば、私にはホットペッパービューティーの一人勝ちのような気もしています。

ミルボンの『エリアマーケティングサポート』が具体的にどのようなものなのかは定かではありませんが、結果として美容室が伸びなければ意味がありません。

ミルボンがどのような形でホットペッパービューティーに対抗していくのかが見ものです。





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