誤差の範囲と勘違いしないようにしたい
コロナ禍での美容室の現在の状況は、既存客の来店サイクル長期化問題はあるものの、それも徐々に元のサイクルに戻ってきているように感じます。もちろん政府・地方自治体からその都度出される各種要請によって多少の影響はあるとは思います。がしかし、飲食店のように休業要請、時短要請があるわけではないので、そこと比べると影響は限定的かと。
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まん延防止等重点措置や緊急事態宣言が出されている地域には出張は控えていますが、私の拠点でもある長崎市においては、コロナ以前と変わらず美容室に訪問し営業をしております。
中心は既存店への営業ですが、新規開拓も多少行っております。
美容室経営といっても経営を行っているそもそもの人間が違うので、上手くいっているところもあればそうでないところもあります。
これは至極当たり前ですが、コロナ以前から。
なので、コロナ禍といわれて約一年半が過ぎようとしていますが、繁盛店だったところはほどほどに繁盛していて、そうでないところはますますそうでなくなっている、というところだと思います。
少なくとも私の目にはそうとしか映りません。
だから、元々が繁盛しているような美容室オーナーからは、「(コロナでも)美容室はそんなに(売上は)変わらないでしょ?」と聞かれます。
とはいえ、全く変わらないことはないので、ましてやGDPが落ち込んだとうい話もあるので、売上の下げ幅が誤差の範囲と思えるところと凄く落ち込んだところもあるのが現実だと思います。
昨年の売上を集計して、その話をある美容室から聞いたとき、そこも「コロナでも変わらない」とは感じていたものの、実際に数字に出すと「変わらない」ではなく「微減」が正解だったとのこと。
「変わらない」と「微減」では全く違います。
微減を変わらないものと誤差の範囲と捉えてやっていくと結果的に、時間が経つと取り返しがつかないほどの差になっていることがよくあります。
出来る人間は、些細な変化に気づくものです。
出来ない人間は、些細な変化に気づきません。
その気づきの積み重ねが最終的には売上の差となって答えとなって出てくるのだろうとつくづく思います。
美容室の売上の要素は、「単価、来店サイクル、失客率、集客」から構成されています。
この要素の関係性で最も注意しなければならないことが、足し算の関係ではなく、掛け算の関係だということです。
なので、全ての要素が変わらなければ、もちろん売上は変わりませんが、どれか一つでも減少してまうと、それ以外が変わらなくても全体としてはマイナスとなってしまうのです。
コロナ禍では単価こそ変化はしていないでしょうが、「来店サイクル、失客率、集客」がどれもマイナスとなったはずです。ただ、そこまでのマイナスではないにしても掛け算すると大きなマイナスとなってしまうのです。
これはコロナだからとかは実はあまり関係がなく、コロナ以前より起こっていることであって、その些細な変化にコロナ以前より気づいていたかどうかなのです。
例えば、2019年と2020年を比べてマイナスになってしまったのは仕方がないにしても、どの部分がどのようにマイナスになっていて、逆にプラスとはいかないまでも変化がなかったところを抽出するなりして、細かく分析しなければ、どこでどのように失敗しているのか分からず、ただただコロナだからで済ませようとします。
まあ、美容室経営者ならばこんなことなど百も承知だと思います。
問題は、やはり私の会社というか社員一人一人の意識です。
とまあ偉そうに書きましたが、私もしっかりと分析して日々の営業に邁進しようと思います。
成毛眞「2040年の未来予測」
適菜収「コロナと無責任な人たち」
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