大手美容メーカーのシャンプーのコマーシャルで考えたこと
大手美容メーカーのシャンプーのコマーシャルを見ていると、トップもサイドもふわっとした「ふんわりシルエット」かきあげた髪の「根本からハリ感のある手ざわり」などが謳われており、モデルさんも50代女性が採用されています。
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その年代の女性が抱える髪の悩みに応えるかのようなコマーシャル内容には見事としかいいようがありません。
40代から50代にかけて、女性の髪の悩みといえば、髪のボリューム(根本の立ち上がり)、細毛、ハリコシ、ツヤ、薄毛、傷み、そして白髪といったところでしょうか。
その悩みも今では自宅でのホームケアでなんとかなってしまいます。
髪のボリューム(根本の立ち上がり)といえば、私からするとパーマをかけることで解決するものと思いますが、さてどうなんでしょうか?
40代、50代がパーマをかけている印象は限りなく少なく思えますし、やはり、パーマをかけるよりも白髪染めが圧倒的多数なのではないでしょうか。
美容室でパーマをかけることで解決(根本の立ち上がり)できるものでも、大手美容メーカーがシャンプーにより髪のボリュームを解決するモノ(シャンプー)を大々的にコマーシャルしているという現実がある。
もちろん、パーマをかけることが単にボリュームアップ、根本の立ち上がりだけのものではありませんし、あくまでもヘアスタイルをつくるための手段であることはいうまでもありません。
さて、最近話題となっている「プリカール(根本パーマ)」というものがあります。
やはりというかなんというか美容室らしいと思ってしまうのが、その技術自体が先行してしまっているところです。
プリカールという技術というかネーミングというか、そちらを流行らせたいようにしか私には感じ取れず、40代、50代女性の髪の悩みを中心にニーズを汲み取っていくことが少しばかりおろそかにされているような気もします。
「プリカール(根本パーマ)」の技術に関してネット上で詳しく解説されているようですが、私が知る限りでは、特別に道具や薬剤を揃えることなく従来のモノでいくらでも対応できるようです。
美容室に来店する方の中には、「プリカール(根本パーマ)」自体をやってみたい方、つまり体験したい方もいれば、髪のボリュームが出ていないことで悩まれてそれを解決したくて来店する方もいる。
美容室に来店する一人一人が髪の毛に求めるニーズは違うものです。
流行のものをやりたいのか、髪の毛の悩みを解決したいのか、それとも身だしなみ程度でいいのか、まだまだあるかもしれませんが、一人一人のニーズを見極めて取り組まなければなりません。
ホームケア商品が今後もレベルアップするでしょうし、身だしなみ程度であれば、メンテナンスサロン、ヘアカラー専門店で事足りる時代です。しかも、料金(安く)から時間(短い)まで。
ならば、一般美容室は、来店する一人一人の髪の毛に求めるニーズをつかみつつ、いかに提案していくかという技術プラス営業力でお客の心をつかんでいくしかないのだろうと思います。
そんなことを考えながら大手美容メーカーのシャンプーのコマーシャルを眺めていました。
成毛眞「2040年の未来予測」
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