コロナ禍で強く感じたサロンの価値とは?


美容室の店舗数は全国で25万軒以上といわれています。コロナ以前より、技術の安売りが流行となっており過当競争が続ていました。そこから抜け出すには特別変わったことでも奇抜なことでもなく、極々シンプルに「お客の望んでいることに応える」しかありません。

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とても簡単なことですが、実践でやると中々上手くいかないものです。美容師は技術者ですからどうしても技術目線で物事を見てしまうので、技術の質の向上のみがお客の望むことと無意識に決めつけてしまっています。

もちろん美容の技術を売っているわけですから、どこまでいっても技術であることはいうまでもありません。しかし、25万軒という数を考えると、その技術自体では差別化することは現実問題として無理がある


差別化・付加価値化を希少性と捉えるならばなおの事。


美容室は、来店するお客を美容の技術によって満足させる時代から、いかに来店(集客)させて、技術は当然としてお店全体として満足させる時代に突入しています

美容の技術を提供するだけの空間から、心地よい(美・快・楽)体験のできる空間を提供できるかが問われているのです。


コロナ禍で美容室の価値を再認識

美容センサス2021年上期
「コロナ禍で美容室の価値を再認識」、「店販も増加」。コロナ禍から1年、美容室利用客の意識・動きがどう変わったのか、リクルートは2021年6月24日「美容センサス2021年上期」を発表した。

美容室編のポイントについて、田中公子ホットペッパービューティーアカデミー 研究員 は次のようにまとめている。
・コロナ禍で強く感じたサロンの価値は「自分にはできない技術がある」が男女ともにトップ。来店頻度に合わせた提案やリフレッシュできることへの感謝も。
・ 店販購入に注目。コロナ禍で年間購入金額が増加。
店販の年間購入金額は女性が前年比7.5%増の1万958円。

・「1回あたりの利用金額(上のグラフ)が上昇。「来店したときはしっかり施術したい」意欲が向上か?
1回あたりの利用金額は女性6,930円、男性4,364円。男女とも過去5年間で最高に。
年間利用回数は女性4.48回→4.12回、男性5.48回→5.39回とやや減ったものの、大きな落ち込みはなかった。(後略)


以上引用。


調査データはこちら


コロナ禍で強く感じたサロンの価値

1位 自分にはできない技術がある     43.5%
2位 キレイな状態を維持できる      25.3%
3位 自分の気分を上げられる       22.0%
4位 癒される・リフレッシュできる    17.6%
5位 プロのアドバイス・提案が受けられる 14.2%




この順位を見ても冒頭に書いたように全て至極当然のことばかりです。

個人的には、5位の「プロのアドバイス・提案が受けられる」が、1位になってほしいものです。

とはいえ、5位だからこそ意味があるのかなとも考えられます。つまり、全ての美容室では上手く提案が出来ていないのではと思います。

接客は、コミュニケーション能力が非常に問われるわけですから、技術によって納得させるのではなく、言語によるコミュニケーションで説得して納得してもらう必要があります。

ここについても、従来から美容室のおけるカウンセリングの課題は指摘されていましたが、美容室が接客業の側面があるもののやはり技術が必要以上に重視されているのだと思います。

コロナ云々に関係なく「お客の声」「お客の望むこと(声なき声)」にいかに応えるかは美容室を運営する上では永遠の課題ですね。





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