続 ある美容室の人が辞めない仕組みづくりについて
前日のエントリーでは、美容室における離職の現状に触れました。平成28年の「新規短大等卒就職者の産業別離職状況」(厚生労働省)によると、就職1年までに離職してしまう美容師は30%。3年までに離職する美容師は50%。そして、10年以内になると92%。
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この高い離職率の背景には、休日がない、賃金が低い、体力・精神的にきついなどが主な理由とされています。
で、前日エントリーの美容室Londは、「メンター部」なるものをつくり、スタッフの囲い込みに成功している、とのことでした。
美容室を長年営業で回っていると、確かにスタッフの出入りの激しさは感じます。冒頭の厚生労働省のデータから漏れているような美容室を考えると、表面的な数字以上のものがあるようにも思えます。つまり、もっと悪いのかなと。
ただ、10年以内では92%が離職するとありますが、これは明らかに「独立する」とう話でしょう。早い人で5年以内には独立するのかなと思います。
私だけかもしれませんが、美容師の生態を考えると、人に使われることが嫌でしょうから、ましてや自分の手には技術があるわけで、そこそこお客もこなせて、定着すれば独立を考えるでしょうし、最初から独立ありきで美容師として働く人も多くいるのだろうと思います。
たまにですが、美容室を独立オープンさせることが当初からの夢だったような感じの人に出会ったりもします。
余談ですが、こんな人は、積極的にお店をどうこうしようとはしません。スタッフを入れてお店を大きくするとかは、まずやらない。あるとすれば、奥さんにたまに働いてもらうくらい。
離職率が高い美容師ですが、仕事に対して安定志向があるならそもそも美容師を選択しないでしょう?
以前にも当ブログで書いたことがありましたが、美容師の正義は独立して自分のお店を持つことです。
「環境によってモノの見方、捉え方、考え方が形成される!?」
今では、店舗ではなくても、シェアサロン、完全個室型美容室といったものもあり独立するハードルが以前に比べるとかなり低くなっているようです。
「シェアサロン」
「完全個室型美容室」
とはいえ美容師全員が独立するわけではありませんから、どこかの美容室で働くことを選択します。
これから美容室で働くことを選択する人は、お金だけを求めて働くというよりも、雇用環境、労働条件、働き甲斐、やり甲斐、楽しく働ける、ということを求めていくように思います。
まあ、この流れは、全ての業界に通じることでしょうけど。
ということで、「メンター部」をつくった美容室Londは、上手くやっているなと改めて思います。
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