美容室の単価アップは避けては通れない


今年に入って地域限定ではありますが、緊急事態宣言が2回も出されました。沖縄県に限っては緊急事態宣言が発令中です。同時に、まん延防止等重点措置が適用されている地域もあります。この影響を受けて美容室もどうなるのかな?と思っておりましたが、実際のところ私の周りだけかもしれませんが、なんとかしぶとくやっている印象です。

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以前私は、3回目の緊急事態宣言が出されたことを受けて、もたない美容室も出てくるのだろうと書いた記憶がありましたが、実際はそんなことはなく普通に営業を続けている美容室が圧倒的に多いと思います。


コロナ以前に営業でお店に伺うと「うちのお店も御覧の通りヒマでもう潰れますよ」なんて冗談をよく聞かせられていました。

ところがコロナが襲ってきて、冗談でも何でもなく本当にヒマになってしまって、一時はどうなるのかと思いましたが、意外にも美容室を利用する人はそのまま継続して利用しているようです。

ただ、状況が状況だけに来店サイクルが長期化しているようです。

ただこれも年齢層全体で長期化しているというわけでもなさそうですし、私がよく聞いたのが職業別、つまり医療従事者の来店がめっきり減ったというのは昨年よく聞きました。

美容室を一括りで語れませんが、美容室によっては技術料金が異なり、それ以上に客数ではなく客層が異なるのが最も影響の出るところだろうと思います。


コロナに影響をあまり受けない客層の美容室は堅調でしょうが、受ける客層の美容室は大変だと思います。


ということで今年も半分が過ぎましたが、上半期の美容室の現状はどうだったのでしょうか?


コロナ禍で、女性のヘアサロン利用金額が過去最高に

コロナ禍で女性の利用率、利用回数は減少したが、ヘアサロンの利用金額は過去最高に。

ホットペッパービューティーアカデミーで発表するデータをグラフをまじえ、わかりやすく解説する「研究員コラム」。先月発表した「美容センサス2021年上期」からヘアサロン編が2021年7月2日アップされた。

女性の利用金額が上昇した背景には、「カラー」と「トリートメント」の利用の増加がある、と田中公子ホットペッパービューティーアカデミー研究員は分析している。

その詳細は
https://hba.beauty.hotpepper.jp/search/column/30236/

なお「美容センサス2021年上期」をテーマにしたコラムは引き続き発表されるという。

以上引用。


以下が「研究員コラム」の概要となります。

年間利用回数が減少。「年3回以下」が、52.3%に拡大

10代後半の年間利用回数が、最も減少。40代は比較的影響少なめ

女性の1回あたりの利用金額は、過去最高値の6,930円!

コロナ禍に「カラー」と「トリートメント」の利用が増加!

20代・30代のトリートメント利用が増加!



あえてポイントを挙げると、美容室の利用回数は全体としてはやや減少したものの40代はそれでも微減でとどまったことでしょうか。

来店サイクル長期化の問題は、それこそコロナ以前からのものでしたから問題を解く前にコロナが襲ってきて慌てて解きにかかっている美容室が多いことでしょう。

「研究員コラム」では最後の方に、顧客単価2万円のサロン事例を紹介していました。

コラムでは、ニーズを掴んだ事例として紹介しているようですが、美容室の多くは来店サイクルの問題を解決する方法のひとつとして単価アップがアルアルです。

以前であれば単価アップはどうなのかと思っていましたが、しかしながら今後は避けては通れない部分があります

つまり、人口減少です。

技術の安売りが成立するのは、人口が多いからです。ただ、低料金のお店でも近年、徐々に料金が上がってきています。

本来、美容の仕事は、人がやるものなので技術料金は上がっていかなければならないのですが、実際はそうはならずどんどん低料金化してしまいました。

さて、今後どのように技術料金が変化していくのでしょうか?

安さと回転率が勝負なようなお店が淘汰されていくのは時間の問題といったことろでしょう。





河合雅司「未来を見る力(人口減少に負けない思考法)」





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