顧客とフォロワー


ここ最近、長崎でもコロナの新規感染者数が増えていることを受けて、先日県下の感染段階がステージ2【注意報】に引き上げられました。コロナワクチンの接種状況も長崎県内でも地域によってはマチマチのようで。またも県独自のなんとやらが発令されるような予感しかありません。

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長崎市だけの状況しか分かりませんが、意外と多くの方々がステージ段階を気にしていて、自治体から出される要請には従っているように思います。

美容室を営業で回ると、何らかしらの要請が出されるたびに、お客の来店状況に悪い変化しかなく、つまりヒマになるということですが、ただ昨年のようにコロナ禍での営業を非常に意識しているという感じは伝わってきません。

あるとすれば、マスク着用が珍しくなくなった、というくらい。

美容室側からすれば、自分がコロナに感染、お客にコロナを感染させるという不安よりも、今はむしろお店を継続してやっていけるかどうかで頭が一杯なのではないでしょうか。

昨年も度々書いてきたことですが、どれだけ感染対策を講じようとも、それに比例してお客が来店するものでもありません。

ただ、コロナ対策を講じることが前提となっただけで、美容室を維持するにはお客に来店してもらわないことにはお話になりません。


「アッシュ」吉原会長がコロナ禍の美容室業界を総括 “アフターコロナ”で最も大切なこととは

(前略)緊急事態宣言により振り回された業種の1つ、美容室も予約制限などのオペレーションを確立させ、ニューノーマル時代のあるべき姿を模索し始めた。そこで、「アッシュ(ASH)」など300店舗超の多様な美容サロンを国内外に展開するアルテサロンホールディングスの創業会長で、“業界のご意見番”こと吉原直樹氏に話を聞いた。

(中略)

WWD:SNSで集客しているスタッフは多い?

吉原:コロナ禍で会社としてSNSを強化したこともあり、増えましたね。ただプラスの側面だけでなく、SNSで集客できるようになったスタッフがサロンを辞め、業務委託サロンに行ってしまう、という問題が業界で起きています。そうした働き方を否定する気はありませんが、彼らに一言アドバイスしておきたいのは、「瞬間的な集客力に頼ってはいけない」ということです。SNS集客のスターは次から次へと現れるので、今の状態がずっと続くとは限りません。“フォロワー=顧客”ではないことを理解しておく必要があると思います。 (後略)


以上引用。



取りあえば、「アフターコロナ」を久々に聞きました。まだ言っている人がいたんですね。

それはそうと・・・記事を読むとつくづく大手は大変だなぁと。

集客に関して取り上げていましたが、SNS集客のスターは次から次へと現れるので、今の状態がずっと続くとは限りません。“フォロワー=顧客”ではないことを理解しておく必要があると思います。』というのは印象的でしたね。とくに、「フォロワー=顧客ではない」とうい部分が。


フォロワーが顧客に必ずしもならない

顧客がフォロワーとは限らない


というように、「フォロワー=顧客ではない」は二つの意味があることをアルテの会長さんは指摘したいのでしょう。


誰でも分ることを敢えて書くと、顧客は顧客であって、フォロワーはフォロワーでしかありません。

フォロワーの数が、3万とかいるのに、イベントを開催したら実際に集まったは、たったの5人とか普通にあるそうです。

逆に、実際に来店しているお客にしても必ずしもフォロワーというわけではないので、担当している美容師が独立してもそのままお客としてついてきてくれるわけでもない。

お客がお店のお客なのか、それとも担当している美容師のお客なのかを勘違いして独立に失敗する人もいる。

独立するには、やはり、顧客でありながら、しかもフォロワー、今風に書くとファンでしょうか、二つを同時に満たす必要があって、そこをつくっていくのは簡単なことではありません。

だからこそ、アルテの会長さんも「瞬間的な集客力に頼ってはいけない」というのでしょうから。


コロナ禍では、一時的に売上が低迷するところもあったでしょうが、次第に、顧客とフォロワーを同時に掴んでいた美容室では、コロナ禍であっても割と順調に営業しているように思います。

今までも、そして、コロナ禍でもコロナが収束したとしても美容室の衛生管理の徹底は前提であり、その前提を踏まえつつ、お客との関係性をどのように築いていくかが非常に問われるのだろうと思います





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