これからの美容室のフォローの仕方
2020年にコロナが流行して、同時にうちの会社では後継者をどうするかの問題なんかも重なってしまい、難問を突き付けられた状態が続いております。まあ、コロナに関しては、どうすることも出来ないのでやれることとやれないことを峻別して取り組むしかなく、後継者の問題も私が口を出す問題でもなく、なるようにしかなりません。
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とはいえ、コロナでも後継者でも私の仕事に影響がないわけでもなく、というよりもかなり影響は出ました。
ただ、影響といっても良いものもあれば悪いものもあるわけです。
今回は、結果的には良かった影響について取り上げてみます。
結論から先に書いてしまうと、自分の仕事の在り方とかではなく、会社自体の収益の上げ方を見直す切っ掛けになったということです。
私の会社は、美容室専売品を扱う美容メーカーですから、美容室に商品を卸して、使ってもらって、そしてリピートしてもらってナンボです。
で、そのための取り組みとして行っていたのが、美容室向けの講習会です。
講習会といっても二つあって、一つが不特定多数の美容室を有料の講習会に集めるもの、もう一つがそれに参加した美容室をフォローするための臨店(個別の店内の勉強会)です。
もちろん両講習会が販売促進会であることは認めるところですが、そこには大義名分みたいなものがありまして、うちの商品を売るためとかではなく、あくまでも美容室の売上を伸ばすために二つの講習会の存在意義がありました。
実際に、それによって今日までうちの会社が存続したのは紛れもない事実です。
ですが、2020年からのコロナ流行で、有料の講習会はストップ。但し、個別対応の臨店は継続しています。
コロナ禍となって会社の売上は低迷しているわけですが、実際のところ講習会がストップしている部分がどの程度売上に影響しているかが微妙なところなのです。
もちろん、講習会の参加費も売上に貢献していた部分はありますが、2020年は、ほぼ講習会開催がストップしていたわけですから、それにも関わらず、今でもうちの会社が存続しているということが一つの判断材料となり得るのではないかと。
つまり、講習会の参加費は誤差の範囲は言い過ぎですが、それでも売上への影響は限定的といえるかもしれません。
それだけに講習会が開催されなくても取り扱って頂いている美容室が、いかにリピートしてくれているかがよく分かったコロナ禍でもありました。
なので、長年やってきた美容室向けの集合講習会を今後どうするかを見直す切っ掛けになりました。
コロナ禍では、そもそも一ヶ所に人を集めることがどうなのか、という問題が出てきました。
ただ、それはあまり意味がないと私は考えていて、それよりも講習の内容に問題があるのではないかと。
美容室それぞれに状況が違うわけですから、聞きたい内容も違ってきて当然なのです。
美容室の進みたい方向もありますし、これだけ細分化されたニーズなわけですから、全てを同時に満たすお店づくりが出来る美容室も限られてくるのではないかと思うのです。
というか、これまでの延長のような美容室の在り方でしか考えられない美容室は、確実に淘汰されるだろうと思います。
お店ごとにやりたい事が違ってくるのは当然の流れなので、そこにうちの商品がいかに活用されるかが問われているのは間違いありません。
美容メーカーから独自の新商品を出すのは当然としても、それを取り扱うかを決めるのはあくまでも美容室なわけで。
ということで、集合講習よりも個別対応の臨店でお店ごとにやる内容を変えて、きめ細やかな対応をすることがこれからは必要となるのだろうと思っています。
それが、前日のエントリーの本質でもあります。
全体の美容室を同じ内容でフォローすることから、美容室ごとにそれぞれに合わせた内容でフォローするようになっていく。
私自身、コロナや後継者の問題に目を奪われがちですが、本質はそちらではなく、時代の流れをいかに読むかが大切なのだと改めて思います。
三戸政和「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」
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