文化を喫する


自分のお店をアピールすることは、大事なことです。
広告を頼むことなく、今では、誰でも気軽にSNSを使って、
発信ができてしまいます。
それは、お店に限らず、一個人でも然りです。


同じ括りのお店って多いじゃないですか。
例えば、いつも話す美容室ですね。どこも似たり寄ったりです。
だから、そこでわざわざ買う理由をお客に作ってやらないといけないわけで、
それを、差別化なんて言ったりするのかな。

例えば、昔は、デパートというものが幅を利かせていたわけですよね。
もうすぐお歳暮の時期ですが、同じ商品でも、デパートの包装紙で包まれているのか、
それとも、そのへんのスーパーの包装紙なのかで意味合いが違っていました。

デパートというだけで、差別化できたわけですね。
ところが、今はそうはいかない。多種多様なものがあり、サービスもあり、
今までと同じやり方が、今後は全く通用しなくなっていく。

そんな中で、サービスというより、コンセプトにより、差別化かなと思った記事が以下であります。

『「1日中本に浸る」 入場料のある本屋「文喫」 コーヒー飲み放題、閲覧室も
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1811/16/news079.html
 出版取次大手の日本出版販売は、入場料1500円を支払えば、1日中本に浸れるという
新業態の書店「文喫」を、東京・六本木の「青山ブックセンター六本木店」跡地に12月11日
にオープンする。約3万冊の書籍を販売するほか、本の閲覧室や喫茶室などを備えており、
コーヒーと煎茶は飲み放題。「3万冊の中から、意中の1冊と出会うための時間を提供する」
としている。
 「本を買うことが、日常ではなく非日常になっている」とし、ゆっくり時間を費やして本と向き
合える空間を提供する。「文化を喫する」という意味を込めて「文喫」と名付けた。3万冊の本
をそろえる選書室、じっくり本を吟味できる閲覧室、グループで利用できる研究室、会話も食
事も楽しめる喫茶室をそろえた。(後略)』


記事中にもありますが、「文化を喫する」という意味を込めて「文喫」と名付けた
なんとまあ、素敵ですね。私個人的に、こういうの大好きですね。

ネーミングもさることながら、サービスも充実していますよね。
こいうのは、コンセプトが大事な感じがします。
文化を喫するって、いいですよねぇ~

そいうことを発信したときから、もうすでに差別化ができていると思うのです。
本が売れない時代なんて言われていますよね。
でも、そこを創意工夫でやっていく姿勢というのが素晴らしいです。

この場合、本を買いたい人や読みたい人に絞り込んでいるように思います。
本って読まないヤツは読まないんですよ、買わないヤツは買わないのです。

これから掴もうとするお客がどんな人間なのかを、ちゃんとイメージできている感じがします。
今までの本屋さんだと、不特定多数の人に販売していて、
しかも、そこまで売る努力をしなくても売れていたはず。

ところが、ネットやスマホの普及により、本が売れなくなった。
さて、どうするかということで、本屋とカフェなんて組み合わせたり、
本屋をシェアオフィスに使ったりと・・・
で今回が、文化を喫するという意味を込めて文喫というわけですね。

いかに差別化するかなので、この流れは続くでしょうね。

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