美容室なくして美容室専売品は成り立たない


美容室専売日を謳っている大手美容メーカーが昨年から今年にかけて、一般消費者が美容室専売品をオンラインで購入できるB to Cの自社ECサイトを展開しています。美容室個別のECサイト構築を促すのではなく、大元であるメーカーがECサイトを構築し、契約する美容室はそのサイトを来店客に紹介し、そこで購入したならば、紹介した美容室にはちゃんと利益が還元される仕組みとなっています。

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うちの会社も美容室専売品を謳っているので、大手美容メーカーの自社ECサイト展開は非常に羨ましく思っております。

美容室の立場もキチンと守りつつ、美容室専売品の位置づけも守っているあたり流石だなと思わずにはいられません。

もちろん、前々回のエントリーでも書いたように、自社ECサイトに拘ったのは、やはり薬機法の問題があるのかなとも思います。

美容室個別のサイトで商品説明となると薬機法の広告規制に限りなく引っかかるのではないかということ。

そうなると、その広告を出した美容室だけの問題では済まされなくなる。結局は、美容メーカーのブランドイメージにもダメージを与え兼ねませんからね。


しかし、それ以上に取引先美容室の立場を守ったというか、取引している美容室にとっては、取り扱いメーカーとして信用のおける行為であることが非常に大きな意味を持つのではないかと私は思っております。

美容室専売品と謳いながら、一般市場に商品が流れていたり、契約していない美容室が商品を販売していたり、そもそも正規品なのかどうか、そして、一般市場に販売した方が売上も上がりやすいのではないかという誘惑なのかも含めると、美容室専売品であることに拘り続けるのは非常に大変なのです。


美容室専売品を守りつつECサイトを構築したのは、今まで支えてくれた美容室の思いをキチンと汲み取っているように思えます。

ただ、それが正解なのかどうかはよく分かりません。やはり、各企業の方向性の問題でしょうから。

うちの会社にしても美容室専売品として30年以上続けておりますが、今後この扱いがどうなるかは経営者が決めることでしょう。

経営者ではない私がいうのもなんですが、最も避けたいのは「ただ儲ければいい」という発想。もちろん、企業は利益を残してナンボですから利益を出さなければ意味がありません。

まあ、まずは利益を出さなければ何をいってもはじまらないのでしょうけれども、とはいえ方向性は必須なのではないでしょうか。

方向性というよりも哲学のようなものが必要かと思います。

うちの会社が30年以上も美容室専売品を続けてこられたのは、そこに間違いなく哲学というかやる意味、やる意義、価値観があったからこそです。そして何よりも会社を支えてくれたスタッフと顧客

私としてはそこを蔑ろにするのは、どうにも性に合わないようです。

今年のはじめにも書きましたが、後継者不在の問題は乗り越えられそうですが、それ以外の経営的な問題は山積みといったところです。


さて、あの資生堂について、その舵取りを疑問視する記事がありました(本日書いた内容を考えさせるものとなっています)。


歴史と伝統は大事だ
資生堂の強みは応援団だ
広告だけでは勝てない
EC強化で応援団をないがしろに……
ECだけが選択肢ではない
コタ・ミルボンの優れた戦略



以上が記事のポイントとなるのですが、私の会社と比較するのも気が引けるのですが、なんとなく今のうちの会社の状況を想起させてくれて、なんとも参考になる記事だったので以下に紹介します。


あの「資生堂」が高級ブランドEC化している…?「プロ経営者」に抱く「ある不安」





マイケル・サンデル「実力も運のうち 能力主義は正義か?」




尾原和啓「プロセスエコノミー」





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