立場によって見え方も捉え方も違う


昨年から営業マンの指導を任されるようになりました。指導されていた自分がいつの間にか他人を指導するようになり、指導するようになってから指導する側の人間の気持ちがなんとなく分かるようになりました。営業は、「他人の立場になってものを考えることからはじまる」といいますが、実際には他人の考えることなど分かるはずもありません。

人気ブログランキングに参加しています。
応援クリックお願いします。





なので、その他人の立場になってみなければホントのところの気持ちなど分かるはずもなく。

私も実際に営業マンの指導をしてみると、以前、私が上司からよく注意されていたような”ものの言い方”をするようになっていました。

例えば、「自分で考えて仕事してね」とか。


但し、そこの言葉に行き着くには、他人と比べたわけではないのでなんともいえないのですが、割りと丁寧に仕事の進め方ややり方のようなもの、そして意味合いとかを教えるようにしています。

ですから私としては、ある程度仕事の形と中身を教えたつもりですから、次のステップは、自らがある程度考えて仕事をすることを相手に望むようになります。

ところが、教えれば教えるほどに私から言われるまで行動しない、つまり、「指示待ち」のような状態になってしまいます。

ところが、当の本人からすると「自ら考えて仕事をしている」状態になっているのです。

私からすると「指示待ち」なのですが、相手からすると「自分で考えて仕事をしている」という状態が生まれている。

なんとも奇妙な状態が生まれるわけです。

お互いの思惑がズレているわけですから、営業における相手の立場に立つなど机上の空論でしかないこれが営業を仕事とする職場で起こっているのですから悪い冗談でしかありません


で、最初に話は戻るのですが、私も指導されていた時は、「自分で考えている」つもりだったことを思い出しました。

自らも指導される立場を経験したはずなのに、指導する側になると途端に相手の気持ちが見えなくなるのです。

二つの立場を経験してみてお互いのジレンマのようなものがよく理解できました。


ということで、以下の記事を紹介したいのですが、この記事では、「指示待ち部下」を作ってしまうのは、上司に問題があるということのようです。


「指示待ち部下」を作ってしまうリーダーの問題点とは

指示されたこと以外、何もしないほうが評価は落ちない?

最近、自分で考えて自分で行動する「自律型」の人材を求めているという声を、よく聞きます。しかし、自分で考えて行動しても、そのやる気を削ぐようなリーダーがいると、せっかくの自律型の人材も「指示待ち人間」になってしまいます。

たしかに、言われたことだけをやっておけば、無難です。したがって、何か気がつくことがあっても、面倒なことにかかわりたくないという人が大半でしょう。

指示されないと何もできない人、「できるのに、やらない人」になる理由のひとつに、「評価」があります。気がついたことをやり、うまくいけばいいのですが、失敗したときのリスクを考えると、何もしないほうが評価は下がらないということです。(後略)


以上引用。



上記の記事は確かに分かる部分もあります。「背中で示す」的な仕事の進め方は個人的には嫌いではありませんから。

それから、「評価」によって動くか動かないかを左右するとありますが、私は「怒られる」によって動くか動かないかがありました。

上司から「怒られる」から動かないし、同時に「怒られる」から動くこともありました。だから、結局自分で考えるのが面倒だと思うようになりました。そして、上司からは「指示待ち」に写ってしまう。


「評価」や「怒られる」が動く動かないがあるとは思いますが、物凄く身も蓋もない言い方をすると、自分で考えて動く人間は言われなくても動くし、考えない人間は永遠に考えることはないように思います。

指示待ちから自分で考えて仕事をするように育てるというのはナンセンスなような気もしています。

私の例からしても、営業マンの育成とかしている割には、相手の立場に立つことが難しいわけです。

ただ、一方では私の場合、立場が変わると見え方や考え方が変わるので、部下だった頃には指示待ちだったのが(但し、本人は指示待ちとは思ってもいなかった)、上司になると自分で考えるようになることもあり得る。


その仕事を出来る人間が、たまたま上司なのかそれとも部下なのかの違いぐらいのような気もしますがね。





江口克彦「部下の哲学」




江口克彦「上司の哲学」





人気ブログランキングに参加しています。
応援クリックお願いします。





【関連記事】
表情が意味するものとは

工夫し知恵を絞り拘る

聞き上手になるために大事なこと

コメント

非公開コメント