コロナ感染予防をアピールしたところで


コロナ禍により、美容室における来店サイクルが一層長期化した話を聞きます。ポイントは、「一層」という部分です。元々から、長期化の傾向はあったということです。美容室の売上を上げるために各店舗で様々な取り組みをしています。来店サイクルを短くする取り組みをするところもあれば、集客に力を入れるところもある。とはいえ、シンプルに考えると、「いかに集客して、いかに失客を減らすか」に尽きるのではないかと思います。

人気ブログランキングに参加しています。
応援クリックお願いします。





コロナ感染予防をアピール

「生活衛生関係営業の景気動向等調査結果」(2021年4~6月期、日本政策金融公庫)「経営取り組み事例」によると、コロナ感染予防、SNS、期限付き次回割引クーポンなど、さまざまな経営努力を行っている。

美容業
・来店サイクルを早めるため、会計時に使用期限を区切った次回割引券を配布している。(岐阜県)
・SNSの活用においては、お客様とのコミュニケーションを重視している。「いいね!」の拡がりで新規客も増えている。(鳥取県)

理容業
・感染予防対策をしっかりと実施していることが店外からも分かるように、店舗前に店内の様子が分かる写真などを掲示した。(千葉県)
・高知市が取り組む「GO TO理美容クーポン事業」に参加した。クーポン以外にも当店独自のサービスを付加して、お客様の満足度を高める工夫を行っている。(高知県)


以上引用。



取り上げた記事にあるように、各理美容室ではあの手この手で売上を上げようと日々必死だと思います。

コロナ禍より、来店サイクルの長期化が一層進んだ、と前述しました。つまり、来店サイクルの長期化は、コロナ以前からの課題であったわけです。

ところが、いきなり予想だにしなかったコロナが襲ってきてしまいました。

コロナが流行した当初、もっといえば昨年1回目の緊急事態宣言発令では、どうすればいいのか分からず(今でも分かりませんが)途方に暮れたものです。

しかし、時間が経つにつれて徐々にどのように対応すればいいのかを各自で試行錯誤するようになったと思います。

試行錯誤を繰り返しては、答えを模索するような日々が続いているのだと思います。でもこれは、コロナが流行したからということではありませんよね!?

コロナ云々に関わらず、お店の運営をどうしていくべきかは、命題なわけですから。


で、何を言いたいのかといえば、人は「習慣」に支配されているということ。

コロナが襲ってきて、今まで全く考えていなかった、「集客と失客」の問題を都合よく考えられるほど甘くはありません

何もとくに考えていない店舗では、何も考えようとはしないものです。逆に、コロナだろうが何だろうが考えている店舗では、とにかく考えているようです。

記事にあるように、このタイミングで(少なくとも昨年ならまだしも)、どれだけコロナの感染対策をアピールしたところで集客につながるようなことはないでしょう。

もはや、店舗を運営する場合、コロナ対策が前提であるからです。

その前提を踏まえて美容室に限らず店舗運営では、お客の要望・希望にどれだけ沿って、満足させられるかだと思います。

そして、その実践は、コロナ以前から取り組んでいるところとそうでないところでは、明らかに差が出てくるのだろうと思います。

デジタル化など一部では、5年かかるものが1年で進んだという話を聞いたりします。

これを少しばかり飛躍して考えると、5年もつはずだった店舗が1年しかもたなかった、という話になるのかなと。

コロナ禍で理美容室、どの店舗も大変だし厳しい現状にあると思います。

ですが、敢えて言わせて頂くと、コロナ禍といえど、繁盛店は繁盛店であり続けるでしょうし、衰退店は更に衰退してくのだと思います。

それだけに、これまでに蓄積してきたモノ、つまり習慣を変えることは難しいのだと思います。





堀江貴文「死なないように稼ぐ。」




尾原和啓「プロセスエコノミー」





人気ブログランキングに参加しています。
応援クリックお願いします。





【関連記事】
コロナ禍において感染症対策が新たな前提の意味を考えてみた

競争の激しい美容業界から一歩抜け出すために

岐路に立たされたのは今ではない

コメント

非公開コメント