座して待つばかりでは何もはじまらない


昨年の同月比で業績が改善しているならばそれはそれで素晴らしいいことだと思います。しかしながら、昨年から続くコロナ禍を考えると、本当の意味で業績の改善を考えると一昨年(2019年)と比べてみてどうか、だと思うのです。書き遅れましたが、これは美容室の話です。

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理美容業の景気 改善するもコロナ前には遠い

生活衛生関係営業の景気動向等調査 2021年度第1四半期
日本政策金融公庫は2021年8月8日、生活衛生関係営業の景気動向等調査結果(2021年4~6月期、DI調査)を発表。理容業美容業とも前期、前年同期より改善したが、新型コロナウイルスの影響が続き依然として状況は厳しい。

調査は、業況判断、売上、採算、利用客数、客単価について尋ねているが、いづれも前期比、前年同期ともに改善した。とくに利用客数が大幅に改善し、売上も大きく改善した。
理美容業は、コロナの影響は薄れつつあるものの、コロナ以前の状況には戻っていない
コロナ感染が再拡大した第2四半期は再び経営状況は悪化することが予想されている。(後略)


以上引用。



「未だに」と私としては表現したいのですが、世間では緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が発令されています。

その意味するところは、なんでもかんでも「自粛」というやつです。とはいえ、昨年と比べるとその自粛の程度もかなり違ってきているとは思います。

あらゆるところで、この自粛の影響を良くも悪くも(悪くもが大多数かと思いますが)受けているはずです。

とくに美容室などは、不要不急のイベントがあってこそ成り立つ商売に他なりません。ちょっとした”お出かけ”があってこその美容室なのです。未だに自粛が要請されているわけですから、美容室に足が向くわけがありません。

当ブログでは何度も書いておりますが、自粛要請が出される、コロナ禍以前より、美容室経営は一般的に厳しい現状がありました。

技術の安売りが流行化しており、今ではもはや定番化しています。もちろんオーバーストア状態でもあり、過当競争が長らく続く業界でありました。


これだけ店舗数が多い美容室ですから技術の優劣など誤差の範囲で、あるとすればお客と美容室の合う合わないといった相性でしかないような気もします。

技術を売る美容室ですが、技術の上手い下手というのはあくまでも相手が決めるものです。絶対値としての技術をいくら言ったとしても意味がありません


問われるのは、商売が上手いか下手か


結局は、「集客と失客」の問題をいかに解き続けるか、だということ。そして、解けなくなった時点で強制終了。

お客が来店してくれなければ、ご自慢の技術を揮うことすら出来ないのですから。

座して待つばかりでは、このコロナ禍では自殺行為かと思うのですが・・・





尾原和啓「プロセスエコノミー」





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