口コミを自作自演する業者
一方的なお客の意見を敢えて言わせてもらうと、どんな業種・業態の店舗に初めて入るのは凄く緊張するものです。緊張というか、漠然とした不安というか、そんなものがあります。実際に入るかどうかを決める要素としては、他人からの口コミや紹介、何らかのメディアに取り上げられた、があるのではないかと思います。
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それ以外となると、店構え、なんとなくの雰囲気、といったもので判断して店舗に入っているような気がします。やっぱり、お店への入りやすさっていうのはありますよね!?
その中でもやはり口コミは、店舗を選ぶことにおいては絶大な力を持っているのではないでしょうか。
最近でも、以下の二つのエントリーで美容室の口コミに関して取り上げました。
「口コミに書けない口コミを知りたい」
「他人の話を聴くことの難しさ」
で、美容室に限らず飲食店、病院、歯医者、エステサロン等々、予約サイトなどで口コミを確認してから店舗を選ぶ人も少なくないでしょう。
しかも、予約サイトに限らず様々なサイトで口コミを確認できるようにもなっています。
店舗運営者もなるべくなら口コミを気にすることなく営業をやりたいところでしょうが、かといって完全に無視も出来ない。
程々の距離感をもって営業できればいいのかもしれませんが、やはり周りから自分のお店がどのような評判が出ているかは非常に気になるのが本音だと思います。
そんなこんなで、こういった運営者の弱みに付け込むようなことを考える人間が出てくるのが世の常で、口コミ自体を商品として扱う業者が表面化してきているようです。
『「悪いクチコミ消します」と営業をかける自称コンサル業者の悪質手口』
「百聞は一見にしかず」とは、人から何回も聴くよりも、自分で一度、見るほうが確かだという意味のことわざだが、新型コロナウイルスの感染防止を考えると、自分で確かめに行くのが難しい。そんな情勢ではネットのクチコミ情報が便利なのだが、前提となっている「リアルな体験の投稿」を無視し、クチコミ評価を上げることができると営業している事業者がある。ライターの森鷹久氏が、クチコミ悪用ビジネスによる混乱についてレポートする。(後略)
以上引用。
口コミを自作自演する業者による被害報告のようですね。
まあ、なんとも現代においては、どんなものでも商売が成り立つのだと悪い意味で感心するばかりです。
内容は変わりますが、私の会社でもハローワークを通して求人を行っておりますが、求人サービス業者から営業の電話が頻繁にかかってきます。
求人自体も商品化されるわけです。ならば、口コミ自体が商品化するのは、ある意味ではごく自然な流れのような気もします。
もちろん、このような商売が蔓延るのは許し難いことですし、悪い金儲けの典型というか、人の弱み、不安に付け込むことだけは、私は絶対にやりたくありませんね。
尾原和啓「プロセスエコノミー」
望月智之「買い物ゼロ秒時代の未来地図―2025年、人は「買い物」をしなくなる〈生活者編〉」
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