続 社員ではなく必要なのは人材


9月22日のエントリー「社員ではなく必要なのは人材」において、私の勤める会社での人材確保が急務であるとはいったものの、お恥ずかしい話、実際に求人を任されるようになって採用に関して年齢制限が禁止であることを知りました。「雇用対策法が改正され、平成19年10月から、事業主は労働者の募集および採用について、年齢に関わりなく均等な機会を与えなければならないこととされ、年齢制限の禁止が義務化されております。」

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募集・採用における年齢制限禁止について


こういった背景には、少子高齢による人口構造の変化かな、と。採用における年齢制限が禁止となって、今後は、雇用年齢引き上げからの再雇用についても問題山積みのようですね。


【独自】主要121社、65歳以上の雇用に慎重…「実施」3割・「検討」6割

今年4月から企業の努力義務となった65~70歳の就業機会の確保について、国内の主要企業を対象に読売新聞がアンケート調査を実施したところ、65歳以降の雇用に取り組んでいるとの回答は約3割にとどまった。「検討している」が約6割を占め、企業側の慎重姿勢がうかがえる結果となった。
調査は6~7月、各業種を代表する主要企業121社を対象に実施し、117社から回答があった。
これまで企業には、定年の引き上げや、継続雇用制度などによる65歳までの雇用確保が義務付けられてきた。改正高年齢者雇用安定法の施行によって、4月からは70歳までの就業機会の確保が努力義務として追加された。

65歳以降も働けるような取り組みをしているか尋ねたところ、34社が「取り組んでいる」と回答。「検討している」が74社、「取り組みもしておらず、検討もしていない」は6社だった。

「取り組んでいる」「検討している」とした企業に対し、理由を複数回答で尋ねたところ、95社が「長く働いてきた人の能力や経験を生かせるから」を挙げ、「努力義務となったから」(77社)を上回った。

一方で、65歳以降の雇用を進めるうえでの課題を複数回答で聞いたところ、「本人の意欲の維持・向上」が85社で最多だった。「賃金や人事制度の設計」(74社)、「健康管理が難しい」(52社)、「高齢でもできる仕事の確保」(45社)、「本人の能力開発」(44社)が続いた。


以上引用。



先日のエントリーでも書いたばかりでしたが、日本の抱える人口問題として、「少子高齢」「人口減少」「長寿命化」が言われています。

今後というか既にですが、誰も経験したことのない人口構造の中で、働き方、生き方が問われているというわけです。

その点について私は、既に答えを出していて、健康な身体で少しでも長く働き続ける、つまり、「現役時代を延ばすしかない」としています。

とは書きましたが、いつまで働けるかなど誰にも分かるわずもありません。働く意思はあったとしても身体がいうことを利かない、利かなくなることが年を重ねると多くなります。身体能力の低下というやつです。


私も現在48歳ですが、10年前には、美容室への訪問や勉強会、一日中の車移動など、とくに運動などしなくても身体への負担など感じることなどありませんでしたが、ここ最近は、とにかく疲れます。

10年後、今と同じような働き方は到底できないだろうなとも思います。

あらゆる仕事が世の中にあるわけですが、私の会社の仕事内容、とくに営業、もっといえば私と同じ業務内容を60歳の人間が出来るとは思えません。

となると、「70歳までの就業機会の確保が努力義務」とされているようですが、各会社で業務内容が違うので、そこは一様に出来るのかなと思います。少なくとも、うちの会社では無理でしょうね。

これから10年を考えると、テクノロジーの進歩によって、わざわざ人間がやる仕事とそうでない仕事が今以上に分かれてくるでしょうし、今ある仕事でも求められるスキルが変わるし、今ある仕事が必要でなくなる可能性だってある

そんなことを考えると、求人にしても出来るだけ若い人を採用したくなります。しかし、現実にはそれが出来ない。

うちの会社に60歳、65歳、70歳で出来る仕事があるかと問われれば、「ありません」と言わざるを得ない。

もちろん、私が後10年経っても会社でも社会でも通用するかといえば、かなり微妙です。敢えて書くと、うちの会社が10年後存在するのかも分かりません。

私自身、出来る限り、日々、頭も身体も鍛えるようにはしておりますが、それはそれです。鍛えたからといって通用するかどうかは別問題なのです。

どう考えても若い人の数が相対的に減っていくので、そこを取り合うと、うちのような小さな会社では獲得は出来ないでしょう。

社員としては獲得できても人材となると厳しい。私が今の会社に欲しいのは取り敢えずの業務をこなせる社員ではなく、あくまでも人材です。欲を言えばキリがありませんが。





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