休むことも仕事!?
2018年に成立した「働き方改革関連法案」より、2019年4月1日から、使用者は10日以上の有給休暇が付与される全ての労働者に対し、毎年5日間、時季を指定して有給休暇を取得させることが義務付けられました。有給休暇義務化の制度には、中小企業対象の猶予制度はなく、会社の規模を問わず、全企業を対象として一律に導入されました。
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ちなみに、有給休暇の義務化に違反したときの罰則についてですが、会社には、「取得させる義務のある労働者に年5日の有給休暇を取得させなかった場合、30万円以下の罰金に処せられます。」とのこと。
昨年から、うちの会社でも冒頭の記述にある流れを汲み(汲むというか義務化ですが)なんとなくですが、休みが増えたように感じておりました。
一般的に、有給休暇の取得が義務化された目的は、「働き方改革を後押しし、ライフワークバランスの充実をはかるため」とされているようです。
有給休暇は、原則として、労働者が会社に請求して取得することになっています。しかし、日本では職場への配慮や休みをとることへのためらいから、有給休暇の取得率は低い状態が続いていたことも義務化への背景としてありそうです。
いくら制度として有給休暇を与えても実際に取得されなければ意味がないので、「有給休暇の義務化開始」となったのでしょうか!?
『「休む」ことも仕事!日本人に必要なのは早めに休むことを有能だと捉える価値観』
コロナ禍で、「社会人は這ってでも仕事に来るべき」という価値観は少しずつ変わりつつある。調子が悪いのに仕事に行きつづけた結果、感染症を拡大させてしまったり、心を壊してしまったりすることがある、と多くの人に認識されはじめたからだ。それでも、仕事を休む場合に職場の人から嫌な顔をされる人はまだまだ多い。
職場の休みづらい雰囲気を変え、自分と周囲の健康を守って組織としての生産性を維持していくために、どんな考え方が必要だろうか。
コロナ禍で、私たちは今までにないストレスにさらされている。OECDの最新の調査によると、コロナ禍によって日本国内でうつ病・うつ状態の人の割合が2倍以上に増えたことがわかっている。eヘルスケアの調査によると、コロナ禍で増えた疾患は何かと全国の医師に訊いたところ、4割が「精神疾患」と答えたという。(後略)
以上引用。
「有給休暇義務化」が開始された翌年にコロナが襲ってきたわけで、なんとも皮肉というか、コロナが休むことの意味を否が応でも考えさせる切っ掛けになった、というわけですね。
ここは何となく私も理解するところであり共感するところです。
コロナ禍以来、私の仕事量は確実に増えましたが、その上でヤルベキ事をキチンと把握して、ヤルベキ事なのかやらなくてもいいのかを一つ一つ判断していきました。
「有給休暇義務化」もあり、休める時間は確実に増えたように思うのですが、仕事に追われているという強迫観念のようなものは常につきまとい、休みであって休めていないと感じることも多々あります。
仕事は、時間のノルマではなくあくまでも成果のノルマだと思うので、成果が出ていなければ時間をドンドンかけてしまって、結果として休めなくなるというループに今のところハマっているようです。
しかしながら、現実には身体も心も休息が必要なのです。
私も休みなんていらないから仕事をしたい派だったのですが、私自身はそれで済まされるかもしれませんが、周りはどう思うか。
ただ、配慮する必要はあっても同調圧力はよくないのですが、立場が上の人間が休むことなく働いていて、下の人間には「休んでいいから」といったところで、快く「分かりました」はあり得ません。
このような職場が日本には至る所に存在するのでしょうね。こう考えると、義務化も納得する部分は大いにありますね。
『天才ほど、よく休む』
『ハードに訓練せよ。しかし、それ以上にハードに休憩せよ』
という格言もあるようです。
取り敢えずは、休むことの意味を自らに問い直し、休みについて向き合ってみようと思います。
鈴木祐「不老長寿メソッド」
鈴木祐「無(最高の状態)」
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