まさに正念場!?
全国に25万軒以上存在するといわれる美容室。美容室は比較的、参入障壁が低く、小・零細規模の事業者で成り立ち、そして、その殆どが個人事業主による経営です。美容室の倒産は2019年度に過去30年間で最多の97件を記録し、美容室の新陳代謝が進んでいました。
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コロナ以前より、増加する店舗数と反比例して美容室の総売上高は、減少傾向にありました。更に付け加えると、増加する店舗数と反比例して日本の人口も2008年をピークに減少に転じていました。
私としては、人口減少はまだまだ誤差の範囲としてか考えておりませんが、2000年代に入ってからの技術の安売りが、いまや完全に定着しており、それが一層美容室経営を厳しいものにしています。
来店客数の減少を指摘する向きもありますが、現実には来店客数ではなく来店サイクルの長期化が問題となっています。
そういう流れがある中で、2019年に過去30年間で最多の倒産を記録し、2020年にコロナが襲ってきたという。
昨年をなんとか乗り切った美容室といえど、元々から厳しい状況ですから、長引くコロナ、つまり、不要不急の空気感がより美容室を厳しい状況に追い込んでいるようです。
『美容室の倒産 コロナの影響がジワリ』
東京商工リサーチ(TSR)は2021年10月8日、2021年度上半期(4-9月)の負債1000万円以上の美容室倒産件数が37件あった、と発表した。前年同期に比べ2件減ったものの、9月だけをみると12件の倒産件数があり、前年同月の4倍に急増した。12件のうち半数の6件が新型コロナウイルス関連の倒産だった。8月から9月にかけての第5波の感染拡大による「美容室控え」が影響した。なお上半期の倒産件数37件のうちコロナ関連は11件だった。
37件の倒産の原因は、販売不振(売上不振)28件、赤字累積6件のほか、他社倒産の余波、設備投資過大、その他(偶発的要因)が各1件だった。37件の倒産企業のうち資本金が1000万円以上は1件で、他は1000万円未満の小規模企業だった。内訳は個人企業他19件、100万円未満2件、100万円-500万円未満12件、500万円-1000万円未満3件。TSRでは、コロナ禍での「美容室控え」による売上減少も影響し、体力に乏しい小・零細規模を中心に淘汰が進んでいる、と分析している。
理美容業は新型コロナウイルス感染で休業要請から外れ営業は継続できたものの、サービス提供時は密になるため利用を控える利用者は多い。政府や自治体による制度融資や持続化給付金などの支援効果もあったが、長引く「美容室控え」に事業の継続を断念する、体力のない小規模事業者が増える可能性が懸念される。
以上引用。
ちなみに以下は、記事の元ネタです。
『長引くコロナ禍で苦境の美容室、9月の倒産は4倍に【2020年度上半期】』
記事にある『長引く「美容室控え」』こそがまさに不要不急の空気感であるように思います。ワクチン接種が進んでいますが、そこまでのコロナ収束への決定打とはなっていない印象も受けます。
美容室の新陳代謝だの淘汰だのと、それだけで済ませばそれまでなのですが、当事者を知る私はなんとも複雑な心境です。
美容室経営は、今がまさに正念場なのでしょう。そして、正念場とは、まさにこういうときに使う言葉なのかもしれません。
堀江貴文「破戒のススメ」
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