モノを売るためには営業をしなければならない
先日、ツイッターを眺めていたら美容業界の臨店講習が取り上げられていました。臨店講習とは、美容ディーラー、メーカーが販売促進のため、または商品を売り込むために美容室店内で行う無料の勉強会のようなものです。余談ですが、私は「臨店」という言葉が美容業界では共通言語であることが意外と驚きでした。普通に使っているんだと。
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改めて、臨店講習は美容ディーラー、メーカーが、美容室に売り込みたいモノやサービスに関しての説明会です。
冒頭に書いた私が見たツイート内容では、臨店講習が無料であることに触れていました。
無料であるが故に玉石混交。とはいえ、一般的には外部講師を立てた企業研修であれば有料。
その方の臨店講習内容を知り合いの方に見せて「これを無料でやるのか?」と驚かれてとのこと。だからこそ、美容室には真面目に受けて欲しいと呟いていました。
ツイートした方がどのような意図であるかは私の想像を超えることはありませんが、このツイートをした方の気持ちはよく理解できます。おこがましいでしょうけれど。
私も臨店講習(無料)をやっているので、講習の準備など色々考えると無料でやることが非常に勿体なくも思えます。
しかし、無料はどこまでいっても無料でしかないのが現実です。
「この内容ならば有料でもおかしくない」と講習する方がいくら言っても、実際には無料でやっているので、「だったら有料でやればいいのでは?」となってしまう。
臨店講習は、あくまでも美容ディーラー、メーカーが美容室に売り込みたいモノやサービスを買ってもらうために行うものですから、臨店自体はモノやサービスの付録というか付属品ぐらいでしかありません。
つまり、臨店講習は商品ではないということ。ならば、臨店講習自体を商品として販売すれば全てスッキリするのではないかと考えている私です。
私も無料で臨店をやっていますが、それは私の会社の商品に連動する情報やら使い方の提案、お店での展開の仕方の提案等々、全て販売促進が目的であって、どこまでいっても私が行う臨店講習は付録でしかありません。
まあ、結果として販売促進が成されればいいだけの話に過ぎません。
とはいえ、長年臨店講習を無料で行ってきた者としては、有料に切り換える時期に来ているようにも感じています。
先程も書きましたが、無料はどこまでいっても結局は無料です。
こちらがいくら有料級の内容と思っていたとしても、そして、その自負もあり価値あるものと思っていたとしても、それを売り込むことができなければ、何も価値は生み出せません。
つまり、モノを売るためには「営業」をしなければならないことに突き当たります。そして、自分を売り込む「営業力」が不可欠となる。
どんなに能力があっても、営業をしていなければ、その能力を知ってもらうことはできません。
無料だからこそ相手に「有り難がって聞いてもらいたい」という欲がこちらに出てくるのだろうと思います。
そのような欲が出てしまうと講習どころではなくなります。
相手にしても無料ということに甘んじ、それは同時にこちらも無料でやっているんだから有難く思えに繋がりかねない。
数年前から、私自身がそんなことをイチイチ考えてしまうようになっているので、この辺で臨店の有料化を進めていこうと思います。
繰り返しますが、その為には営業をしなければなりませんが。
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