やってみてから分かるのが営業なのでは?
改めて書くのも気が引けるのですが、物事を教わり、それを理解することと、理解したものを場面場面で使っていくことは異なります。しかしながら、大抵の人は、教わっただけで理解していると思い込み、しかもそれを思うままに使いこなせると錯覚しています。
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教わったことを理解することと、それを使うことは全く別次元の話です。理解したからといって、それを使えるわけではありません。
もちろん、理解していることが使えるための前提となりますが、理解していないから使えないわけでもありません。
「理解が足りていないから使えない」という思い込みは意外と厄介なもので、そう思い込む人は、いつまでたっても理解も出来ないし、使えることも出来ません。
なんだか抽象的な話ばかりですが、営業という仕事は頭で理解するよりも身体で覚えることが圧倒的に多いものです。
例えば、営業で大切とされる「相手の話を聞く」というものがあります。
どうでしょう、「相手の話を聞く」について理解が難しいとは思わないでしょう。まあ、実際に営業を経験したことのない人からすると「なんだそんなことか」ぐらいにしか思わないのではないでしょうか。
ところが、いざ営業の現場で「相手の話を聞く」を使うとなると、突然難しくなります。まず、「聞く場面」がどこなのかが全く分からなかったりします。
「聞く」を使うことがいかに難しいかは、ちょっとでも営業を経験した方であれば分かると思います。
聞くも何も相手が何も話さないこともあり、逆に何でもかんでもベラベラと喋る相手もいる。その中で「聞く」を使っていかなければなりません。
「聞く」が大切であることが理解は出来ても、営業で「聞く」を使っていくのはまた別の話なのです。
ならば、どうすれば「聞く」を使えるようになるのか?という疑問とうか課題というか、そんなものが出てくるのが使えるようになる第一歩だということです。
そんな疑問とか課題を自分で解決していくと、不思議なもので「聞く」ではなく「聴く」の大切さを理解していく。
ということは、最初の段階で理解していなかった部分が見えてくる。
理解を更に強固にするのは、実際に自分でやってみるしかありません。それを実践といいます。理解と実践を繰り返すことで、理解も深まり、実践でも使えるようになっていける。
理解しないと使えないし、使わないと理解もできません。
最も愚かな営業マンは、理解してから使ってみると言ってしまえる人です。その人は、永遠に理解も出来ないし、使うことも出来ないでしょう。
これはつまり、「日本語を理解してから喋るようにします」といっているようなものです。
理解も大切だし、使うことも大切であり、どちらか片方ということはありません。
グレッグ・マキューン「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」
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