自分の立ち位置を冷静に判断するのは難しい


どの業界でもそうかもしれませんが、その業界の慣習のようなものがあるかと思います。私の場合は美容業界ですが、例えば美容室で行う美容ディーラー、メーカーが主催する勉強会を「臨店」と呼ぶのもそのひとつかと思います。そして、何といっても美容室オーナーを「先生」と呼ぶのはその最たるものといえるでしょう。

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実際のところ、今でも「先生」と呼んでいるかは定かではありません。私も最初こそ「先生」と呼ぶことに抵抗がありましたが、全ては慣れの問題であり、今では何のためらいもなく「先生、先生」と呼びまくっています。

で、やっぱりこの「先生」という呼び方っていうのは呼ぶ側も呼ばれる側も誤解を生みやすいのかなと。

なんというか、無意識に上と下を分けているというか。

「先生」と呼ばれる側は、威張るもととなり、呼ぶ側は相手を威張らせるもとになる。

もう20年以上前になりますが、私が美容業界に入ったばかりのころ、美容師というか美容室オーナーに対する印象は、「なんでこんなに威張っているのだろう?」でした。

もちろん、ここでは「あなたが威張らせているのでは?」という部分は置いておきます。


当時は、私も20代だったので、オーナーの殆どが私よりも目上の方ばかりでした。年齢が上とか下って多くの人が結構気にするものではないでしょうか?

同じ年齢であっても「学年が上」という言い方を必ずしてくる人が多いのも年齢による上下を気にしているからなのでしょう。

とにかく、年齢を重ねてくると勘違いして偉くなったり、威張ったりするのは考えものです。私も他人のことなどいえませんが・・・


ということで以下の記事をどうぞ。


中年会社員がやってしまいがちな失敗。自分も評価される側なのに…

(前略)中年社員の弱点は、自分もまた評価される側であるのに、なぜか自分は評価する立場だと勝手に思い込んでいることだと産業医の大室正志氏は語る。

「これはお笑い芸人で例えると、賞レースで結果を残してないのに審査員席に座ろうとするようなもの。自覚なく勝手に審査員側に行こうとするなんて絶対にダメですよ。

年を重ねただけでそこにいけると思うのは、完全に時代遅れなおっさんである証拠です。逆に誰からでも審査されることをいとわないフラットな人物こそ、中年社員が目指すべき人物像です」(後略)


以上引用。



どんな会社でもそうかもしれませんが、先輩・後輩は気にするもの。先輩であっても部下になることもあり、後輩であっても上司になることもあって、なんとも複雑な心境になるのが人ってものでしょう。

会社に先に入社した、会社に他人よりも長くいる、といったことだけで、仕事が出来ると錯覚する人だっています。

会社に長くいることと仕事が出来るは、関係ありません。どれだけ長く会社にいようが仕事が出来ない人は出来ないし、出来る人は、入社早々から出来てしまうもの。


どうやら、自分の立ち位置を冷静に判断するのは難しいようです。





マイケル・サンデル「実力も運のうち 能力主義は正義か?」





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