どの地域でも一長一短は必ずある
総務省が発表した2020年10月実施の国勢調査の確定値によると、外国人を含む日本の総人口は1億2614万6099人となり、15年の前回調査に比べ94万8646人(0.7%)減少となりました。そして、わが街長崎ですが、長崎県人口は131万2317人で、15年より6万4870人(4.7%)減少しました。
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長崎県の15歳未満の割合は過去最低の12.5%となる一方で、65歳以上は過去最高の33%を記録。所謂少子高齢化が加速している現状が改めて明らかになりました。
私の住む長崎市は、県内では最大の人口を誇るものの、減少数も最も多く、前回から2万390人減少し、2020年の人口は、40万9118人となっています。
比べても意味はありませんが、福岡市では、逆に人口は増加しており、前回から73万711人増えて、福岡市の人口は、161万2392人となっています。
長崎県(131万人)の人口よりも福岡市(161万人)の人口が多いという、しかも増える数が長崎市の人口を軽く超えている。
もちろん、日本の抱える人口問題である、人口減少、少子高齢、長寿命化からは、福岡市のみならず東京都でさえも逃れられないので、遅かれ早かれ何かしらの人口問題には直面することとなります。
とはいえ、人口流出ワースト1位の記録を更新中の長崎市からすると羨望の眼差し、といったところでしょうか。
福岡市の65歳以上の割合が、国連が「超高齢社会」と定義する21%を超え22.1%になったものの、15~29歳の若者比率は16.8%と依然高いままです。
人口の数から構造まで地域によって若干の違いがあるので、当然ならが商売の在り方も変わらざるをえません。
美容室に対するのニーズのひとつに「髪質改善」があるのですが、そこに特化した専門店を出せるのも福岡市や東京といった人口が集中している、しかも若い人口比率が高いところなのかなと(とくに根拠などないのですが・・・)。
『シャンプーブロー専門店uruuが「美髪トリートメント」を新導入!』
こちらのシャンプーブロー専門店「uruu」は、東京都・恵比寿と福岡市・天神、博多に店舗を構える大人の隠れ家サロンをウリにしているようです。
そして、同店では、ただ髪を洗うだけではなく、リラックス効果やアンチエイジング、頭皮ケアなどトータルケアを体験することができます。
シャンプー、ブローなら美容室でも可能ですが、そこを敢えて専門店化する。
そこに対して需要がないとは思いませんが、やはり、専門店化するほどの需要なのか?と私は考えてしまうのですが、そこは数の論理がものをいうのかなと。
つまり、10人に1人の需要ならば、20人なら2人となり、100人なら10人となるわけです。そうなると人口が多いところでは、成立する可能性は高いわけです。
一方で、長崎県は、65歳以上の割合は33%なので、美容室ではそこに合わせた取り組みが前提となっていくのだろうと思います。
どの地域でも一長一短は必ずあるので、人口の多さといったものに惑わされずにその地域の特色というか強みから弱みも踏まえて美容室の在り方を常に探っていくべきかと思う次第です。
河合雅司「未来を見る力(人口減少に負けない思考法)」
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