餅は餅屋


白髪染めやヘアカラーをしている女性はよく見かけるものの、明らかにパーマと分かるパーマをかけている女性をあまり見かけなくなりました。それに比例するように美容室に訪問しても圧倒的にカラー剤の塗布に出くわす機会が多いわけですが、ワインディングとなるとホント少なくなったように思います。あくまでも体感ですが。

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パーマネントウエーブ用剤の減少続く

令和2年薬事工業生産動態統計年報の概要
パーマネント施術の減少にとも用剤の減少が続いている。令和2年のチオ系パーマ剤は金額ベースで前年比-17.0%、シス系パーマ剤-22.9%、縮毛矯正剤-3.3%それぞれ減少した。

厚生労働省が2021年12月28日発表した「令和2年薬事工業生産動態統計年報の概要」による。

生産量ベースでは、チオ系-17.6%、シス系パーマ剤-23.2%、縮毛矯正剤-6.5%、それぞれ減少した。

令和2年の生産金額は
チオグリコール酸含有パーマネント・ウェーブ用剤第1剤:1691百万円
システイン酸含有パーマネント・ウェーブ用剤第1剤:827百万円
縮毛矯正剤第1剤:3569百万円

同生産数量は
チオグリコール酸含有パーマネント・ウェーブ用剤第1剤:925,547ℓ
システイン酸含有パーマネント・ウェーブ用剤第1剤:545,783C
縮毛矯正剤第1剤:1,219,813ℓ

近年、チオ系、シス系の用剤は減少傾向が続き、10年前の2012年と比べると、金額・生産量ともほぼ半減している。縮毛矯正剤は令和元年に大きく伸びたが令和2年は減少に転じた。

背景には消費者のパーマネント離れがあるが、一方で医薬部外品でない化粧品許可製品のカール剤が普及している。また縮毛矯正剤の比率が高まっていることから、消費者はカールヘアとストレートヘアを適宜、楽しんでいるのがうかがえる。


以上引用。


そもそもヘアスタイルをつくる手段としてパーマにしろヘアカラーがわるわけです。

パーマ、ヘアカラーは手段であってヘアスタイル(をつくる)が目的(言い換えれば商品でもある)です。消費者は、美容室にその目的のために来店しているわけです。本来は・・・

もちろん、以前からも現在も美容室側はそのつもりで営業していることでしょう。

しかし、現実にはヘアスタイルをつくるために美容室へ通う消費者はどれくらいいるのでしょうか?

パーマ、ヘアカラーの流行云々以前の問題として「ヘアスタイルをいかにつくるか」は美容室の永遠の課題だと私は思います。

パーマ液、カラー剤にしても化学薬品ですから使用すれば毛髪にダメージを与えるのは当然のこと。各美容メーカーにすれば少しでも毛髪にダメージを与えないモノを研究開発することは取り組むべき課題でしょう。

これは美容メーカーが考えるべきことであって、やはり美容室は、ダメージがどうのこうの、薬品がどうのこうのではなく、ヘアスタイルにとにかく拘ること、餅は餅屋ではありませんが、本来の取り組むべき永遠に解決することのない課題なのだと思います。

なんだから最近は、美容室が美容メーカーのようなことをいったり、逆に美容メーカーが美容室のようなことをいったり、私はやっぱり立ち位置というのは重要だと思います。





グレッグ・マキューン「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」





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