ヘアケア商品を支えるのは予防意識


私の働く美容メーカーでは、どちらかというとヘアケア商品に長年力をいれてきました。経営者ではないのでなんともいえませんが、多分その路線は今後も変わらないと思います。というのも、ヘアスタイルの土台である毛髪がしっかりとしていなければ、カット、パーマ、ヘアカラーが上手くいかないからです。

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カット、パーマ、ヘアカラーの技術そのものがどれだけ優れていたとしても、毛髪とうい素材の状態が悪ければどうしようもありません。料理人ではありませんが、「腐った魚はさばけない」のです。

パーマ、ヘアカラーは化学薬品を使うので、どれほど材料の品質が良くなろうと本質的には、「パーマをかける」「発色させる」ので、毛髪にはダメージを伴います。

なので、パーマのかけすぎ、ヘアカラーのしすぎは確実に毛髪にダメージが蓄積されていきます(もちろん頭皮にも)。

パーマであれば毛髪が細くなって傷んでいきますし、ヘアカラーも傷みや頭皮のかぶれといったアレルギーがつきまといます。

ですから、定期的な毛髪・頭皮のメンテナンスは必要となります。ということで、ヘアケアのニーズは高まりそうなものなのですが、実際はというと美容室を営業で回っている限りではそうでもありません。

毛髪・頭皮の定期的なメンテナンスで来店するお客などごく少数なのではないでしょうか!?

以前(25年以上前)、私の会社のヘアケア商品(メンテナンス技術も含めて)がヒットした背景には、パーマの流行がありました。

「パーマをかけると髪が傷む」「パーマのかけなおし」「パーマがとれる(かからない)」というのが、全国の美容室で共通認識でもあり共通課題でもありました。つまり、パーマをかける需要と同じくらいに共通課題にも需要があったということです。

それが年々、パーマをかける人が減っていき、今ではパーマ比率が1割程度といったところです。当然ながら、共通課題の需要もなくなっていきました。

一方で、ヘアカラー(白髪染めが中心)の需要は確実に高まっています。しかし、パーマとそれが決定的に異なるのは美容師にしか出来ないかどうかです。言うなれば、ヘアカラーをするのにわざわざ美容室に来店する必要が必ずしもないということです。

確かにヘアカラーも毛髪・頭皮にダメージが伴うのですが、ヘアカラーと抱き合わせのトリートメントといったメンテナンス系のものがあまりありません。

いや、あるにはあるのですが、パーマの流行時とはまるで出方が違います。最近の美容室のヘアカラーの広告では、「ヘアカラーで髪質改善」を謳っているところも出てきているようですが・・・


ということで、今回の内容はとくにオチはないのですが、ヘアケア商品(メンテナンス技術も含めて)は、医療でいうところの予防医療に近いイメージがあります。

予防医療があまり世の中で普及しているような感じはしませんし、やはり一部の意識の高い方々だけのもののように思われます。となると、毛髪・頭皮の予防も一部にだけにとどまるのでしょうか?

ヘアケア商品の需要は高いとは思いますが、ヘアカラー同様に必ずしも美容室だけのものではないのも美容室でイマイチの理由なのかもしれません。





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