美容師の養成のあり方に関する検討会で思うこと
昨年の6月7日のエントリー「美容師制度に関する提言について思うこと」でも取り上げたように、美容師の国家試験の科目を政府が見直そうとしています。今ではほとんど使われない技術が試験範囲である一方、まつ毛エクステンションが学習課程に入っておらず、健康被害が多数報告されていることが問題視されています。
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つまり、美容師の養成課程が実態(現場)に合っていないということ、のようです。
『美容師の養成のあり方に関する検討会 開く』
厚生労働省は2022年1月13日、「美容師の養成のあり方に関する検討会」をWeb併用で開催した。美容師実技試験の技術種目を検討する会議で、全美連が実施するアンケート調査などの結果もふまえ、3月末に方向性を出す予定。
美容師実技試験の技術種目については、美容サロン業界の団体(日本美容サロン協議会/JABS)が、「オールウェーブセッティング」など現在需要の少ない技術が採用されていることを問題視し、自民党の有志議員に提起、当時の河野太郎行政改革担当大臣に陳情。昨年7月19日の規制改革推進会議のワーキンググループで検討会の設置が決まり、実技試験の技術種目を検討することになった。
第1回目となる検討会には学識経験者(座長)らのほか、吉井眞人全美連理事長やJABSの代表者、美容学校代表者、日本理容美容教育センター、理容師美容師試験研修センターらの代表者らが出席して開かれ、事務局が美容師制度の概要説明するとともに、美容師の養成に係る主な検討課題について、今後のスケジュールについてなどを検討した。
現状の実技試験科目は、カットのほか、ワインディングとオールウエーブセッティングのどちらかが実施されている。ワインディングについては俎上に上がっていないが、オールウエーブセッティングについては、現在では需要が少なく現状に合っていないと指摘され、これに替えて、成長しているまつげエクステなどを採用するのが適当とする意見がある。
しかし美容業界の正確な状況が不明確なこともあり、全美連では美容師を対象にアンケート調査で営業の実態や美容師の意識を調査することが前提とし、調査を実施する。調査では、カット、ワインディングとオールウエーブセッティングをピンカールとフィンガーウエーブにわけて、必要か不必要かなどを尋ねる。
なお、検討会はアンケート結果を踏まえ次回(3月上旬予定)検討会を開き、同月下旬には方向性をだして終える予定。
以上引用。
『美容師国家試験、見直しへ 60年代のパーマ実技「時代に即してない」』
まつげエクステとは、まつ毛をボリュームアップできる美容法のこと。それを取り入れている美容室もあるようですが、私はたまにお目にかかる程度です。
そもそも、まつげエクステは美容師免許を持っていなければ出来ません。
ただ、まつげエクステによる健康被害の相談も増えているようで、施術中に接着液が目に入って目の痛みや充血が起きたり、接着液のかぶれでまぶたが腫れてしまったりする事例が、国民生活センターから報告されているといいます。
中には美容師免許を持たないまま営業している美容室もあるようです。但し、健康被害と美容師免許の関連性は私には分かりません。
また、まつげエクステ以外にも髪を染めるカラーリング(ヘアカラー)も美容師国家試験に入っておらず、美容室の現状、つまり、今の美容室を支える技術と試験内容がミスマッチであることは否めません。
まつげエクステとヘアカラーを比べると圧倒的にヘアカラーが多いわけで、そちらの方が何故試験内容にないのかもおかしな話。
でも、ヘアカラーを試験するほどの内容なのでしょうか?
もっといえば、美容師免許を国家資格にする意味ってどこにあるのでしょうか?そこから見直すってことはしないんでしょうかね。
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