その商品を知っているか知らないか
私はある美容メーカーに勤めており、会社も美容室専売品を扱うので自社の商品(シャンプーなど)を使っております。例えば、シャンプーで構わないのですが、どのような根拠であったり理由でそれを購入、使用するのでしょうか。
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人それぞれに理由はると思いますが、結局は「認知」の問題なのではないでしょうか。
手に取った商品を自分自身が認知しているかどうか。知らないモノをわざわざ買う人もそうはいないでしょう。誰だって損はしたくないので多くの人間に認知されている商品を選ぶでしょう。
商品パッケージを見て、成分表示をチェックして、金額をチェックして、企業名をチェックして・・・というように、このような形で商品を選ぶ人は殆どいないのではないでしょうか。
つまり、その商品を知っているか、知らないか。
『【化粧品メーカーのイメージに関する調査】『信頼性・安心感』がある化粧品関連企業は「資生堂」が5割弱、「花王」「カネボウ化粧品」が各30%台。『革新的・先進的』は「資生堂」16%、「DHC」1割強』
●信頼性・安心感がある化粧品関連企業
信頼性・安心感があると思う化粧品関連企業は(複数回答)、「資生堂」が47.0%、「花王」「カネボウ化粧品」が各30%台、「コーセー」「ファンケル」が各20%台、「DHC」「ポーラ」が各2割弱です。「オルビス」「ちふれ化粧品」「ファンケル」は女性で比率が高く、男女差が大きくなっています。「DHC」は10・20代、「アルビオン」「オルビス」は女性若年層で高い傾向です。(以上引用)
どの企業名にしても一度は聞いたことがあり、しかも何を売っているかもイメージ出来るところばかりです。それだけ企業広告が行き届いているのでしょう。
商品に関してネット検索する時代だとは思いますが、検索するモノ・コトは既に知っており、つまり、知っているモノ・コトを更に知る行為でしかありません。
だから、消費者にいかに知らせるかがかなり重要となる。知られていなければ選択されようがありませんから。
そして、記事にある調査結果では以下も参考になりました。
●化粧品メーカーに期待すること(全3,210件)
・肌について詳しくない男性でも肌のことを一から学べると嬉しい。(男性25歳)
・一つですべてをまかなえるようなものにしてほしい。(男性40歳)
・化粧をしなくても良い世の中になるのが理想。(男性50歳)
・毛穴が開いているので色で埋めずに光で反射できるようなものがいい。(女性26歳)
・香料入りが気持ち悪くなるので、もっと無香料の商品が増えて欲しい。せっかく効能は良くても、香りが強くて使えないことが多々ある。(女性37歳)
・肌はもちろん、環境にも優しいものをつくってほしい。化粧品の容器のリサイクルに取り組んでほしい。化粧品で肌が荒れたことがあるので、お試しセットがあると有難い。(女性42歳)
・いくつになっても可愛い女性になれるような化粧品の開発を頑張ってほしい。(女性44歳)
・対面の化粧品売り場が、うっとおしいので、改善して欲しい。顧客名簿が未だに、アナログで、行く度に書き直したり、お肌の悩みを聞かれたり、正直面倒。さくっと、自分の欲しいものだけ、お得に買いたい。必要ないものまで買わされそうで、怖いイメージがある。(女性51歳)(以上引用)
いわゆる、消費者の声というやつですね。内容を眺めていると、消費者は無理難題を押し付けてくるのがよくわかります。化粧品メーカーが出来るとか出来ないとか全く関係なく。
でも、だからこそ意味があるのかなとも思います。最初から化粧品メーカーありきで物事を考えると時として何も見えなくなりますからね。
ただ、内容をよくよく見ると既に取り組んでいるモノもあるように思います。つまり、消費者がそれを知らない。となると、企業側は知らせるしかありません。
やはり、知らせる(広告)取り組みをしつつ、プロダクトアウトとマーケットインのバランスを考えながら取り組むしかないのでしょうかね。
営業、販売、接客で悩んでいるなら、日本で一番モノを売っていたであろう髙田明さんの「伝えることから始めよう」を読むことをお薦めします。
ジョセフ・シュガーマン「シュガーマンのマーケティング30の法則」お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは
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