やっぱりきた値上げの話


私は、ある美容メーカーで働く営業マンです。美容室専売品を扱うので、いかに美容室に商品を卸し、そして、いかに使ってもらうかが私のやるべき仕事の全てです。ということで、至ってシンプル極まりない仕事だと思っております。商品を扱ってもらうにも営業が必要で、今以上にもっと使ってもらうにも営業が必要で、営業、営業の毎日というわけです。

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私にとってみれば、商品が売れるではなく、売れ続けてくれれば何の問題もありません。まあ、そこが最も大変なところなのですが・・・

で、昨今のいわゆる原材料価格の高騰、エネルギー価格の高騰というのでしょうか、うちの商品もいよいよ値上げ、となりそうです。

まあ、状況が状況というやつですから、多少は仕方ないというのはあります。値上げ云々に関しては、所詮は会社(経営者判断)が決めることなので黙って従うしかありませんから。

とはいえ、値上げの話を顧客へもっていくのがなんとも憂鬱。

顧客にしても私にいくら文句というか愚痴というかクレームというか、そんなことを言ってもどうしようもないことなど十分に分かっていて、それでも納まりがつかないもんだからついつい気持ちをぶつけたくもなるでしょう。

政府のコロナ対策ではありませんが、お願いばかりされてもたまったもんじゃない、ちゃんと説明しろよ、根拠が全くない、といった指摘をよく耳にしましたが、というか私もそうのように言ってきましたしね。

値上げの説明に関して、ブーメランのごとく今度は私自身に全てが返ってくるのが火を見るよりも明らかな状況となっており、かなり憂鬱な日々を過ごしております。

もちろん、値上げ自体に納得するはずもなく、納得はしないけれどもそれ以上に値上げの理由と説明に納得できるようなものがなければ、誰だって文句のひとつやふたついうのが普通の感覚でしょう。

逆に、何も言わず「はいそうですか。分かりました」と言われたら最後、もう取引はなくなるのは目に見えています。

値上げの話を取り下げろなどという方はいないわけで、相手が何を欲しいかという値上げに関しての納得感なわけです。

定型文である「原材料価格の高騰、エネルギー価格の高騰」といったところで、そんなことなど分かっている、で終わりです。

かといって、営業マンが「すいません。お願いします」とただひたすらお願いしたり、謝り倒すのもおかしな話。

そもそも私自身が値上げの説明に関してイマイチ納得していないのが全てですが。ですから、もう一度ちゃんと会社側の説明を聞いた上でどのようにしていくかを練り直さないと話にならないでしょう。

このような話は営業の現場ではよくある話でしょうから、全国の至るところで会社を代表して頭を必死で下げている営業マンがきっといるのでしょう。

結局は、言葉を越えた態度でしか何も伝わらなかったりしますからね。





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