美容の技術における適材適所


美容室で取り扱う美容商材ですが、間違いなく年々進歩していると思います。各美容メーカーもこぞって日夜新商品の研究開発に取り組んでいることでしょう。しかしながら、現実には、傷まないパーマ液、傷まないカラー剤などありません。どんなに優れた美容商材であってもその扱い方を間違えれば毛髪を傷めることになります。

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美容ディーラーの営業マンが、「このパーマ液は傷みません」「このカラー剤は染みません」などと売り文句をいってきますが、実際にはそんなことはありません。

もちろん、そんなことも百も承知で営業をかけているのが美容ディーラーの営業マンというものです。

では、何故分かっているにも関わらずそのような物言いになるかといえば、「相手(美容師)が納得しないから」です。

商品説明、扱い方云々をいくら相手にいったところで、「で、結局、傷むの、傷まないの?」みたいなノリでしか聞いてくれませんから。

なので、それが分かっている営業マンからすると面倒くさいので「傷みません」という返しになるというわけです。ただ、面白いのが相手(美容師)もそこは分かっている場合が殆どだということです。

冒頭に書いたように商材自体の性能的なものは進歩しているでしょうけれど、だからといって毛髪を傷ませないということはあり得ません。

あるとすれば、毛髪を極力傷ませないように「技術」をするしかありません。傷ませない商材はないけれど傷ませない技術はできるかもしれないという話しです。

ただ、「傷ませない技術」ですが、これが出来れば誰も苦労しないのもまた事実です。

そのためには、毛髪科学、化学、薬品知識といったものを理解する必要があります。もちろん、理解だけでは不十分で現場で即座に対応できるようにしなければなりません。知識として知っているのではなく、知識を現場で再現できるという意味での理解です。

私からすれば、パーマをかける行為自体が毛髪に負荷をかける以外のなにものでもないので傷まないはずがありません。

それに対して、パーマ液が良くなったから傷みませんという理屈が通用するはずもなく、でも、パーマやヘアカラーの需要(ニーズ)があるのも事実なわけですから、極力傷ませないようにあらゆることを想定して美容の技術に取り組む必要があると思うのです。

材料屋には材料屋の取り組み、美容室には美容室の取り組みがあって、お互いがお互いを補完できるようになり、美容の技術をお互いが別の角度から高めることが出来れば、それこそが来店するお客の要望に応えられることになるはずです。





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