美容室の流れ
全国に約23万施設の美容室があります。美容師さんの数も厚生労働
省のホームページを閲覧すると約49万人だそうです。ちなみに、エ
ステティックサロンは約15万店、更にコンビニ主要10社で5万3千
店(2015年)があるそうです。
以上の数字をどうとるかは、その人次第でしょう。現在美容室とい
うのは、あくまでも私の分析でしかありませんが。二極化している
と考えています。
大きく分けると、一般個人サロンと低料金大型チェーン店です。
どちらが、良いとか悪いではなくて、どのようにお店を展開してい
こうとしているか、またはしているかが問題であります。
バブル期以前からバブルがハジケルまでは、美容室は、所謂“ブラ
ンド店”が幅を効かせていました。つまりは、美容メーカー系のサ
ロンということです。何が違っていたかというと、看板にロレアル
アトリエサロンとかプレステージサロンという表記がありました。
もちろん今もたまにみますがね。
その言葉によって、メーカーとの年間取引額が違っていたわけです
ね。そうすると、美容室では、オーナーは、大先生なんて呼ばれて
いたりして・・・美容メーカーのブランド力が力をもっていました。
この時にも既に、低料金のお店はありましたが、ごくごく一部の存
在でしたね。
それから、90年代に入り、経済的にはバブルがハジケルのですが、
美容室の数は増加しだします。つまり、大型のブランド店で働いて
いた美容師さんの独立がはじまるわけです。そうなると、サロンの
規模も1~2人のサロンが増加してきます。
1997年から日本はデフレに突入するのですが、こうなってくると、
どの業界でも、“安売り”がはじまります。無論、美容室もそうな
っていきます。この前後に登場したのが、1000円カットですね。
日本の人口のピークだったのが、2007年か2008年だったと思います
が、その頃に登場したのが、ヘアカラー専門店です。
カット専門店だのヘアカラー専門店だの、元々美容室・理容室で行
うサービスを切り売りする専門店が出来てきたわけです。
そうなってくると、ごく一部の存在であった、安売りサロンが、デ
フレによって幅を利かせる。ところが、従来の安売り店は、オシャ
レな感じがしない。ということで、ちょっとコジャレタ低料金大型
チェーン店が出てきたわけでありますね。
かつての美容メーカーのブランド店は、なくなり、個人のお店か低
料金のお店かになってきたわけですね。
個人のお店は、低料金大型チェーン店に客を取られ、低料金の店は、
低料金の店との客の奪い合いなわけです。凄い事に、低料金のお店
からの独立も2~3年前から急増しています。
今後は、お店をオープンするにしても、どういう“形”でお店を打
ち出していくかが、今まで以上に大事になるでしょうし、もうなっ
ています。
考えもなしに美容室オープンしてもやってはいけないでしょう。
今月お勧めの一冊。西野亮廣さん「新世界」です。
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