誰も得をしない値上げ!?
私の会社の商品に関しても昨今のコストプッシュ型インフレ?により値上げに踏み切ったわけですが、その流れは私の会社に限らず全ての業種に波及していく問題なわけです。当然、私の会社の商品を購入してくれている取引先である美容室も技術料金を値上げする話しになるわけでございまして。
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私の会社が取り扱うのは美容室専売品であり、店販にはじまり業務用も数種類あります。美容室における技術料金を決定する要素として材料は外せません。
その材料自体が値上げするので技術料金を据え置くと美容室の取り分(利益)は少なくなります。当たり前すぎますが。
しかしながら、技術料金を決定するものは何も材料だけではありません。技術の際に使用するモノ・サービス、全てが料金を決定する要素となり、人件費、エネルギー(電気、ガス)、水道、家賃、そして、材料(他にもまだまだあるかもしれません)となり、それらをちゃんと支払える前提で料金を決めなければなりません。
材料の値上げばかりに目がいきがちですが、気をつけなければならないのはむしろ目に見えないものです。電気、ガスといったもの。
なので、実際に値上げをしたところで、売上という数字は上がったように見えるかもしれませんが、取り分(利益)が増えるわけではありません。
値上げをしたとしても今までと同じように来店してくれればの話しであり、値上げ後の売上自体の数字が変わらないのであれば、それは事実上利益は減っているわけです。
売上ばかりに目がいく人が多いかもしれませんが(流石にお店を運営している人には少ないでしょうけれど)、大切なのはどれだけの利益があるかどうかです。
私の周りでも、行きつけの美容室の担当美容師さんから、申し訳なさそうに、「次回から10%ほど料金が上がります」と、言われという話しを聞くようになりました。
恐らくは、材料費や電気料金の値上がりに耐えられなかったのでしょう。
ただ、値上げされたところでその担当美容師の所得が増えることにはならないのが辛いところです。
エネルギー、原材料、そして輸送コストも含めて、これら全てが日本以外のところから仕入れている(輸入)以上は、どうしようもありません。
つまり、誰も得をしない値上げが一斉に日本で始まったのですが、一体どれだけのところがこの状況に耐えられるのでしょうか?ちなみに、コロナも収まる気配すらありませんし。
そして、上記のような流れというか理屈をあまり理解していない人が多いように思うのが厄介なところです。とはいえ、理解できたからといって何も解決はしないのですが。
結局は、現場で少しでも良くなるように足掻くしかなさそうです。
中野剛志
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