好きな仕事で生きていける美容室


全国に25万軒以上存在する美容室ですが、現状としては増加する店舗数とは反比例して美容室全体の総売り上げが数年前(2008年?)から微減傾向にあります。減り続けるパイを増加する店舗で奪い合っているわけです。日本経済云々を取り敢えず脇に置いておくと、美容業界では技術の安売りが流行から定番化しているという背景も見逃せないところだと思います。

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美容店が増え続ける理由

理美容業は離職率の高い職種です。その一方で新規開業が多く、昭和の時代から店舗過剰が指摘されている業界です。

理美容店に就職して、それまで描いていたイメージと現実とのギャップに幻滅して、早期に離職する人が多いのですが、賃金構造基本統計調査(2021年、10人以上雇用するサロン)をみると、30代、40代になって賃金上昇に期待できずに、離職するか、独立開業するか、の選択を迫られる現状があるのがわかります。

理美容師の年収は、35歳から44歳がピークになっています。ピークといっても430万円台です。430万円台で50代も推移すれば、まだ継続して勤める選択肢があるかもしれませんが、減るとなると、多くの人は将来を考えざるをえません。

従業者は「20-24歳」から「25-29歳」にかけて46%減と半数近く減っています。理美容業界に見切りをつけて転業する人もいますが、若くして独立をした人もいるはずです。いまはフリーランス理美容師として働く環境も整ってきているので、早々の独立も可能です。
現状の理美容師の年収をみると、早い時点で独立か転業を見極めるのが、賢い考え方といえそうです。

いま美容師を目指す若者は多い。美容師は人気職種の一つであるのは間違いありません。その結果、店舗は増え続けることになります。

余談になりますが、理美容の企業サロンが50歳代以降も世間並の賃金を支払うことができれば、加齢にともなう従業者の退社は防げるはずです。50歳代以降も働き続けることができるビジネスモデルを作ってほしいものです。早々の退社を防げれば、新規採用の募集費用を抑えられるし、教育にかける時間も削減できるなどメリットは大きい。


以上引用。


このような記事が何故このタイミングで書かれるのかがよくわからないのですが、そもそも「稼ぐ」ことを考えるとまず美容業界というか美容室を選択しないと思います。

殆どの美容師が、「好きだから」やっているに過ぎません。それ以外にあるとすれば「何となく」もあるでしょうし、「仕方なく」もあるでしょう。それと、手に職をつける、も。

実際にお店を開業しても経営の難しさに直面して中々上手くいかない美容室が圧倒的に多いはずです。技術が上手ければ経営も上手くいく、となればいいのですが、現実はどれだけ技術が上手かろうが消費者から支持されなければ意味はありません。

どっかのタイミングで美容室の数が滅茶苦茶減少するのかなぁと考えたことがありましたが(根拠はありませんが)、コロナ禍となっても店舗数は増加傾向であったり、一部のチェーン店では店舗縮小に追い込まれていましたが、個人経営美容室は意外なほど潰れなかったりします。

まあ、大きくは儲けることはできなかもしれないけれど(もちろんそこには相当の苦労はあるでしょうけれど)、ある程度の技術と経営センスがあれば、好きな仕事で生きていける美容室はいいもんだなぁと私は素直に思います。





堀江貴文「なんでお店が儲からないのかを僕が解決する」





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