進むも地獄、退くも地獄


自社の商品やサービスを生産する上で、仕入れ先からの供給は不可欠です。仕入れ先から「値上げ要請」が来た場合、値上げを受け入れざるを得ない。そこで「自社の利益」を削るか、販売価格を引き上げるか、輸入物価上昇に起因するコストプッシュ型インフレを受けて、あらゆる経営者が今、選択を迫られています。

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7割の企業、値上げできず

ロシアによるウクライナ侵攻や円安進行を受けて原材料価格が高騰する中、7割近くの企業がコスト上昇分を商品やサービスの価格に転嫁していないことが、東京商工リサーチの調査で分かった。値上げしたくても顧客離れへの懸念から二の足を踏んでいるためで、新型コロナウイルス禍で苦境が続く旅行会社や飲食店を含むサービス業で価格を据え置く事例が目立つ。

東京商工リサーチの調査は、4月1~11日にインターネットで実施し、3900社から有効回答を得た。全体の68.7%に当たる2679社がコスト増を「価格に転嫁できていない」と答えた。業種別ではサービス業が上位を占めた。


以上引用。


この記事によれば、「自社の利益」を削るが7割ということになります。ホントなんですかね?まあ、ホントなんでしょうね。

私の会社では、「販売価格を引き上げる」を選択しました。会社からは、「もはや価格を引き上げなければどうにもならない」という状況だったようです。コロナ禍以来、自社の利益を削っていった背景もあり、これ以上は無理だったのでしょう。

記事中の値上げしたくても顧客離れへの懸念から二の足を踏んでいるとありますが、結局は、「進むも地獄、退くも地獄」でしかないので、周りに便乗した形をとった方が理屈もつきやすいような気もします。多分?

ちょっと話しは逸れますが、私も値上げに関して顧客へ説明をしていますが、意外なほどに経済の仕組みを知らないというか、経済が日本国内で全て完結していると思い込んでいる方が多いように感じました。つまり、経済は繋がっているので、巡り巡って自分に何かしらの影響が及びます。

一ヶ月前と比べると、テレビなどでも値上げのことが詳しく取り上げられているので、最近は、値上げの説明をしても幾分やりやすくなったのですが、一ヶ月前とかは「それ以上儲けてどうするの?」みたいな感じで言われることも多々ありました。

まあ、理屈は理屈で分かるものの、やはり感情で動くのが人ってもんですから、私にしても今となっては冷静に値上げのことについて分析して偉そうに書いていますが、値上げの話しを会社から聞かされたときには、顧客と同じような感じだったように思います。

大変厳しい状況ですが、私の会社では値上げに踏み切ったわけですから、それでも売れ続けるように取り組むしかありません。後は、集客の問題であり、新規客をいかに獲得していくかでしょう。

つまりは、やることはとてもシンプルなわけで、やるかやらないかの覚悟の問題といったところでしょうかね!?

もちろん、本音をいえば、値上げは嫌ですけど・・・





中野剛志
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