理解していることと使えることは違う


知識や教養といったものは、それ自体を知っているだけではどうやら不十分なようで(当たり前でしょうけれど)、それを要所要所で”使いこなせる”かが重要ということらしい。つまり、知っていることとそれを使えることは全くの別問題だということです。そして、それぞれに学び(知るための学びと使えるための学び)があるわけです。

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多くの人が、自らが教わった知識や教養というものを教わっただけで使えると誤解しています(私もそのひとりでした)。

私は仕事柄、美容室に毛髪科学や一般的な薬品の知識を教えていますが、それを理解したからといって現場(美容室)で使えるわけではありません。

どこが誤解している部分かというと、「理解すれば使える」というところで、なので使えなければ「理解不足」だと短絡的に捉えてしまうところです。

もちろん、理解していなければ使えないのですが、だからといって理解をどれだけ深めたところで、理解したそれ自体がどの場面で使っていけばいいのかはその使える場面に”気づく”ことでしか発揮できません。

「理解から使える」を連動できる人が元々からいるようで、その人自体も何故自分が使えているかは理解していない様子。なので、このように元々から出来た人が教える側に回ると厄介で、理解すれば使えるをセットで教えてしまうわけです。

ちなみに私は、元々から出来る人から長年教わってしまい沼にハマっておりおりました・・・


例えば、pH(水素イオン濃度)ってありますよね。

これを実生活(百歩譲って美容室)で”使える”人って珍しくないですか?と同時に、pHを知らない人は意外と少ない。でも、使える人はそれ以上に少ないわけです。

但し、もちろんなのですが、学びの方向としては、まず理解することでその後にしか使えるはきません。つまり、理解なくして使えるはあり得ない?ということです。

ということで、理解していることと使えることは違うよって話しでした。なので以下の記事なんかは、なんとも頓珍漢な感じがしますよね!?少なくとも私にはですが。


社会人の約半数が学びを実践、最も多い学習テーマは?

転職支援サービスのエン・ジャパンは、同社サイトのユーザーを対象に「社会人の学び」について調査を実施した。その結果、約半数が「学び」を実践している/実施したことがあると回答。「経営・ビジネスに必要な知識や能力」を学ぶ人が多いことが分かった。

学びを実践中/実践の経験がある人を年代別で見ると、50代以上が60%(現在、学びを実践している:31%、過去に学びを実践していたことがある:29%)、年収別では年収800万以上が68%(年収800万~1000万円:同41%、27%/年収1001万円以上:同49%、19%)と平均よりも高い結果となっている。(後略)


以上引用。





佐渡島庸平「観察力の鍛え方」




マルクス・ガブリエル「わかりあえない他者と生きる」





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