新陳代謝


人間の身体は、日々、新陳代謝を行っています。新しいモノと古い
モノが絶えず入れ替わっています。食べたモノが栄養となり、使い
古された老廃物は、体から排泄されていきます。


ところが、年を重ねていくと、新陳代謝しているであるにもかかわ
らず、老けていく。なんとも摩訶不思議ですね。

以前、テレビでマウスを使った実験だということで、食べたモノに
特殊な塗料を塗ったものを食べさせて、マウスに特別な光を当てる
と、その塗料の色に変化していく。更に、別の食べ物に別の色を付
けると、またその色に変化していく。

つまりは、食べたモノが体の一部になっていく。ルドルフ・シェー
ンハイマーという人が発見したとかなんとか・・・

新陳代謝は、体にとっては非常に大事なことです。これって、どん
な場合も当てはまる気がします。

会社の中の社員しかり取引先から顧客まで。新しい人が入ってくれ
ば、古い人は出ていく。同じ状態が長く続けば、それは老廃物とな
り、しかも新しい栄養が入ってこなければ、細胞は死んでしまいま
す。つまり、会社は死んでしまいます。

人間のみならず、情報や考え方もそうで、同じ人間とずっと付き合
っていけば、新しい発想なんてのは生まれないわけです。

同じ職場の社員にしても、その社員がどういう付き合い方(人にし
ても情報にしても)をしているかで、その人が発する言葉で全てが
わかってしまいます。

私のお客さんは、美容室です。そこそこで、お客の構成は違うでし
ょう。しかし、絶えず、新規客がある一定数来店するところと、殆
どが既存客で回しているお店では、全てが違います。

既存客中心のサロンは、悪く言ってしまえば、“惰性”で仕事をし
てしまっています。

お客でも、人間関係でも、新陳代謝が必要ということです。

自分から、あえて新しいモノ・サービス・情報を取りにいかないと、
心は錆びていってしまいます。

私は、学びとは感動することと捉えています。感動することがなく
なるということは、その人は、何も学んでいないと思っています。
感動できることは、何もしなくなると、減っていきます。何対して
も、興味が持てなくなっていきます。

ですが、自分から学んでいけば、心の錆びも取れて、また感動する
ことができるようになるはずです。


今月お勧めの一冊。西野亮廣さんの「新世界」です。

新世界 (単行本)



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