事故やクレームを未然に防ぐこと同様に大切なこと
全日本美容連合会による美容所賠償責任補償制度・事故分析によれば、昨年8月までの1年間の美容室での補償をともなう事故件数は373件、補償金額は総額2137万円余、1件あたりの平均補償額は5万7294円、ということだった。また、賠償事故で多いのはヘアカラー関連の事故でした。
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『美容室事故 件数はヘアカラー、賠償額は「施設の欠陥」』
美容室での事故は、ヘアカラー関係が突出して多く、1件あたりの賠償金額では「施設の欠陥による傷害」が最高額だ。この傾向は近年変わらない。
全日本美容連合会は2022年5月12日開いた理事会で、美容所賠償責任補償制度・事故分析(対象期間:2020年9月1日~2021年8月31日)を公表した。
昨年8月までの1年間の美容室での補償をともなう事故件数は373件(前年同期比-9.7%)あり、補償金額は総額2137万円余(同-19.9%)、1件あたりの平均補償額は5万7294円だった。
身体賠償事故件数は135件、財物賠償事故件数は373件で、いづれも前年より減少した。補償金額は身体賠償事故は1461万円で1件あたり10万8252円、財物賠償事故は2137万円で1件あたり5万7294円だった。
賠償事故で多いのはヘアカラー関連の事故で、「ヘアカラーによる皮膚炎・かぶれ等」(37%)、「ヘアカラーによる衣服汚損」(71.8%)が身体、財物ともトップだった。とくに財物賠償事故では2位「メガネ以外の財物破損」(5.5%)以下を大きく引き離し、突出している。
1件あたりの補償金額は「施設の欠陥による傷害」が30万9963円でトップだった。転倒などの事故によるもので、重大な事故につながりやすい。同事故の件数は18.5%で身体賠償事故ではヘアカラーに次いで多い。2位は「断毛・脱毛」で19万6728円だった。事故件数は4.4%と多くはないが、補償金額は高額になっている。
以上引用。
【美容所賠償責任補償制度】
現状では、美容室はカットとヘアカラーのお店なのでヘアカラー関連の事故がどうしても多くなるのは当然といえば当然で、パーマが流行していた30年以上前であればパーマ関連の事故が多かったのではないでしょうかね?
ヘアカラーにまつわるトラブルで厄介なのが「皮膚炎・かぶれ」といったもの。記事では、「ヘアカラーによる皮膚炎・かぶれ等」(37%)ということで、これが多いのか少ないのかは分かりませんが、確実に起こっていることだけは確かなようです。
私もこの業界に20年以上携わっていますが、周りの美容室からはこのようなトラブルを聞いたことがありません。たまたまなのか、それともただ黙っているのか?
ただ、事故にまでにはならずともヘアカラーが「染みる」程度の話しは割と聞くようになったというか、染みるのがヘアカラーという認識は元々からあるようでちょっとしたトラブルは相当あるようです。もちろん、よく染まっていないなども含めて。
今回の記事では、あくまでも事故という話し。
事故でもクレームでもそうですが、大切なのは起こらないように取り組むこと。しかし、起こるものは起こります。
ということは、起こらないように取り組むこと同様に起こった場合を想定しておくこともかなり大切だと思います。
事故やクレームが起こってから急に人が変わったようになる人もいたりして、もちろん事故やクレームを起こした側が悪いのは事実ですが「この人って、こんな人だったんだ」と気づくこともあったりするもの。
ということは、来店時に出来る限りのコミュニケーションをいかにとっているかが肝となる。
やはり、そこにはお店と利用者との関係性があってその関係性をどのように構築していくかという課題があるわけです。
事故やクレームが起こらないことが一番ですが、それが仮に起こってもお互いに納得できるように解決できる空間をつくっておくことがより重要なのかもしれませんね。
マルクス・ガブリエル「わかりあえない他者と生きる」
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