美容は美容室だけのものではない!?
コロナ禍となって「美容室の店販が伸びている」なんて話しを聞くことがたまにありますが、果たして本当なのだろうか?と思ってしまいます。美容室専売品と呼ばれるものは沢山ありますが、店販に限らず多くの商品が美容室以外でも買えてしまう時代です。私の憶測でしかありませんが、店販が売れている店舗はコロナ云々と関係なく日頃より取り組んでいたところのはずです。
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美容室では、店販に力を入れているところもあれば入れていないところもある。力を入れていないところは、他(ドラッグストアやネット)で売っているということを理由にしているようです。
でもこれってよくよく考えると、カット、パーマ、ヘアカラーも他の美容室でやっていますもんね。価格は違うし質も違いますが。だから、はじめから「美容室は技術を売るところ」と決めているのでしょう。
その技術にしても今では美容室の店舗数が25万軒以上もあり、技術の質というよりは残念ながら価格でしか利用者には判断されていないようです。しかも、美容室だけでしか手に入らないモノ・サービス、そして情報も殆どない。
それでも足を運んでももらう美容室としていくのは至難の業以外の何物でもありません。
以下の記事を読むと、更に美容室経営の厳しさを痛感します。
『美容の時代、正確には美容用品の時代』
美と健康が注目されるようになって久しい。
2000年以降の家計調査(二人以上の世帯)をみると、美容支出は増えている。消費支出全体はやや減少しているにもかかわらず美容支出は増えており、消費者の美に対する投資は惜しみない。
美容支出には大きく化粧品や美容機器など「美容用品」と、理美容など対人「美容サービス」があり、支出が増えているのは美容用品で、理髪やパーマネント、カットなどの美容サービスはほぼ横ばいだ。美容サービスは消費支出全体のほぼ1%程度で推移しているが、消費支出そのものが減少しているので、実際の支出は減少している。これに対し、美容用品は2000年から1.4倍ほど拡大した。
美容サービスには、理髪料、パーマネント代、カット代、他の理美容代の4項目があり、20年間の推移をみると、理髪料とパーマネントが縮小している。とくにパーマネント代は大きく縮小している。これは数量(利用回数)が大きく落ち込んでいるからだ。
カット代はやや増え、他の理美容代は大幅に増えた。他の理美容代にはヘアカラー代なども含まれているので、理髪料とパーマネント代だけが理美容店の売上ではないが、理美容店の売上は縮小傾向にあるのが推測される。
他の理美容代には、エステティックやネイル、アイビューティ、リラクゼーションなどが含まれ、これらの美容サービスが理髪、パーマネントにとって代わりつつあるのがわかる。美容サービスの市場は横ばいながらその内容は時代とともに変化している。消費者の美容ニーズはゆっくりとだが時代とともに変わる。
美容用品が伸びている背景には、化粧品会社や美容家電メーカーの需要把握と需要喚起があるが、消費者のセルフ志向もある。美容サービスは、いつの時代もセルフと競合しながら進化し変化してきたが、いまは美容サービスが苦戦しているようだ。
美と健康の時代のいわれるいま、美に関しては美容用品の時代といったほうがいいのかもしれない。
以上引用。
佐藤航陽「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」
堤未果「デジタル・ファシズム:日本の資産と主権が消える」
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