手段がいつの間にか目的に


私の会社では、美容室向けに有料の講習会を長年続けてきました。それが、2020年2月を最後に開催されておりません。もちろん、コロナの影響です。だから早く開催できればいいなぁということではなく、改めて考えるようになったのは、講習会自体はただの手段でしかなかったということです。

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コロナが襲ってきた当初は、誰だってここまで長引くとは想像すらしていなかったでしょう。なので、2020年は、顧客である美容室から「早く講習会を再開してほしい」とよくいわれたものです。

それが、2022年の5月となり、コロナプラスロシア、ウクライナといった更に強烈な外部環境の変化があり、ハッキリいって会社としては、講習会再開などと呑気な?ことをいっている場合ではなくなっています。

そう、値上げ問題です。

私の会社のみならず、美容室の状況も厳しさは増すばかり。なんとかしなければならないこの状況。

そこで冒頭の講習会の話しに戻るわけですが、講習会はただの手段でしかなかったと書きました。ところが、薄々は気づいておりましたが、それがいつの間にか目的となっていたわけです。

講習会をすること自体が目的、もっといえば会社の目的が講習会を開催することみたいな。

そもそも私の会社ってどんな役目を目指していたのか?どうやっていきたかったのか?みたいないものが、会社設立時、少なくとも私が入社した20年以上前には明確に社長自らが社員に向かって、発信していたのも今でも強烈に覚えています。

初心忘るべからずとはよくいったもので、もれなく私の会社も忘れてしまっているという。

初心というよりも大切なのは、その時々で見直すこと、振り返ることだと思うのです。

講習会がストップした、だから、早く一日でも再開しなければ、ではなく、ちょっと待てと、そもそも講習会って何のためにやっていたんだっけ?みたいな話しです。

講習会は、私の会社の集客装置であり、販売促進会でしかありません。

しかし、それが数年前より、思うように集客できず、思うように業績も伸びず、が続いていたにも関わらず、講習の内容を見直すことなくただただ惰性で開催を数年続けていました。

私としては、結果的にはコロナで開催が否応なしに中止となってむしろラッキーだったと思っております。コロナを肯定しているつもりもありませんがね。

ただ、コロナのようなことが起きない限り、間違いなく今でも講習会を続けていたでしょう。ダラダラと。

講習会を再開するにしてもしないにしても、会社のあるべき姿というか、どれだけ目指した方向に近づいているのか、または、改めて目標や目的といったものを再設定する必要があるのだろうなぁと。

まあ、いち従業員がこんなこと考えても仕方がないのかもしれませんが・・・でも、意見としては言わせてもらおうと思います。





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