2021年理美容室の設備投資の目的


20年以上、様々な美容室を営業で回っている私ですが、あくまでも個人的な意見として、気づきというか傾向のようなものが色々とありまして、それは繁盛店と衰退店(停滞店)を分けるものです。それを分けるものを大雑把にいうと、「変化があるかないか」と「早いか遅いか」です。

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繁盛店は、変化するし早いもの、一方、衰退店(停滞店)は、あまり変化せず遅い、という滅茶苦茶主観的ではありますが、そのような傾向が感じ取れます。

美容室に限らずですが、店舗改装をしているところがありますよね。例えば、コンビニとか意外と多いような印象を受けます。

多分ですが、あれっていうのは、単純に老朽化しているからもあるでしょうし、売上というかお客さんに対してのアピールがあると思うのです。清潔な空間を心がけているというか。コロナ禍によってそこに衛生的な空間も加わるようになりましたが。

で、清潔な空間といえば避けて通れないのが美容室でしょう。

美容室は、清潔プラス美的空間でもあります。美容室は、以前からも、単純に美容の技術を売っている場所ではなく、美容の技術を提供する空間から、心地よい(美・快・楽)体験の出来る空間を提供できるかが問われていたと思うのです。

そして、コロナ禍によって、本来は保健所の許可が下りなければ開業できなかった美容室でさえ、衛生的な空間を一段階上で求められるようになったわけです。

つまり、その社会の変化にどのように対応するかが求められているという話でもあるわけです。

当然ながら、コロナが襲ってきたばかりの頃の変化は、やはり繁盛店は早かった。そして、当時を振り返れば、そこに集中して取り組んでいたように思います。

さて、そんなコロナも2年以上が経過したわけですが。


理美容業の設備投資 感染予防対策は2位

「生活衛生関係営業の設備投資動向」(2021年)
日本政策金融公庫は2022年5月27日、「生活衛生関係営業の設備投資動向」(2021年)を発表。2021年の投資実績は理容業19.9%、美容業20.5%だった。コロナ禍の2020年は感染予防設備の投資が増えたが、2021年は通常ベースに戻った。

設備投資の目的(複数回答)は、「補修・更新」が最多で、これは理美容業に限らず生衛全業種で共通している。次いで「新型コロナ感染予防対策」で、理美容業のほか、飲食業、ホテル・旅館業の接客業で2位になっている。3位は「売上増加」、4位は「新商品・新サービスの導入」、5位は「省エネルギー・環境配慮」で、理美容業とも同順位だった。理容業では「高齢化対応」が6位で、高齢化する顧客に配慮しての投資。

投資額の総額は、「100万円以下」が理容業72.6%、美容業60.4%で最多で、他の生衛業に比べると少額だった。

一方、「設備投資を実施しなかった理由」(複数回答)は「景気の不透明感」「事業の先行き不安」「返済負担に対する不安」の3つが理容業美容業とも5割を超えた。理容業はこのほか「自己資金不足」も5割超えた。

また「今後の設備投資の必要性」については、「必要性を感じていない」が理容業62.6%、美容業54.9%だった。


以上引用。


記事をまとめてみると以下のようになります。

2021年、理美容室の設備投資の目的

1位 補修・更新
2位 新型コロナ感染予防対策
3位 売上増加
4位 新商品・新サービスの導入
5位 省エネルギー・環境配慮
6位 高齢化対応


設備投資の目的は、シンプルに売上を伸ばすことだと思います。

ならば、売上を伸ばすためには、どうするか、どうあるべきか、というのが次に来る。つまり、来店する、これから来店するであろうお客さんの要望にいかに応えるか、ということにほかならない。

とはいえ、記事にある「今後の設備投資の必要性」については、「必要性を感じていない」が理容業62.6%、美容業54.9%が、今の美容業界の現状があるように思います。

お客さんの要望に応えることに終わりがないはずですし、そこには投資は必要です。

無謀な投資はナンセンスですが、必要性のあるものをやらないのは論外ですし、結局は、時間とお金をかけた分しかリターンはないと思うのですが、どうでしょうかね?





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