そりゃそうだよねっと思った話
白髪になるのは、色素細胞の働きが低下することによりメラニン色素(ユウメラニン)の産生能力が低下していくためとされています。ちなみにメラニン色素は、色素細胞の中でアミノ酸の一種であるチロシンを出発して酸化・重合を経て形成されます。メラニン色素の原料となるチロシンですが、チーズや大豆に多く含まれています。
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ならば、白髪予防のために「チーズや大豆を食べておこう」という人はあまりいないと思います。
そもそもがメラニン色素の原料不足というよりも色素細胞の働きの低下が白髪の原因とされているわけですから。
最近では、色素細胞と17型コラーゲンの関係が分かってきたようですが、だからといって17型コラーゲンを食べたからといって白髪が治るというものでもないようです。
つまりは、そういうことでありまして、「〇〇で治る」「〇〇で予防する」というのはあるようで中々ないような気がしております。
これは、毛髪以上に身体、つまり健康や病気になるともっと厄介であり、さも治るとか、さも予防できるとか、ついつい思ってしまうもの(商品)ばかりが世の中には溢れております。
『栄養補助サプリメントはお金の無駄…ビタミン摂取が心疾患やがんを予防するという証拠はない』
・アメリカ予防医学専門委員会によると、栄養補助サプリメントには心臓病やがんを予防するという十分な証拠はないという。
・同委員会は、ベータカロチンのサプリメントは体にいいことよりも悪いことを引き起こす可能性の方が高いと述べた。
・ある予防医学の医師は、病気を予防するための近道はなく、適切な食事と運動が重要だとしている。
栄養補助サプリメントの摂取で心疾患やがんを予防できるという証拠は十分ではないようだ。
予防医療に関する勧告を行うために、最新の研究やデータを調査するボランティアの科学者から成る独立したチームであるアメリカ予防医学専門委員会(USPSTF)は2022年6月21日、栄養補助サプリメントに関する勧告の改訂版を発表した。(後略)
以上引用。
『医師や科学者は、妊婦以外の健康な人が病気の予防のために特定のビタミンを摂取することはやめたほうがよいと述べている。』
アメリカ発のこの記事ですが、一見すると「へぇ~そうなんだぁ」と思いつつも、改めて冷静にタイトルを読むとあくまでも「予防」ということでありまして、そこが分かると「そりゃそうだろうねぇ」と今度はくるわけです。
栄養補助食品はあくまでも補助なんじゃないでしょうかね?それ以上でもそれ以下でもないような・・・
ただ私としては、記事後半に低所得者という件があるのですが、アメリカって先進国としては珍しく平均寿命がここ最近では短くなっているようでありまして、そんなところと何かしら関係しているのだろうかと思った次第でした。
朽木誠一郎「健康を食い物にするメディアたち」
山本健人「すばらしい人体」
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