改めて2021年の美容系サロンの市場規模
2022年7月9日のエントリー「理美容室の市場規模は緩やかに縮小」において、2021年の理美容室の市場規模について取り上げたのですが、その際に紹介した記事が更新?されたようなので、再度ここに取り上げてみようと思います。
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『美容室1兆5000億円、理容店3000億円 推定市場規模』
2021年の美容系サロンの市場規模は、美容室1兆5000億円、理容店3000億円、アイビューティサロン1000億円ほどと推定しました。
美容センサス(リクルート)のデータをもとに、国内家計最終消費支出(「日本の統計」)、家計調査(二人以上の世帯)から美容系支出、人口動態統計などを勘案して推測した値です。
2021年推定市場規模‥‥‥‥‥‥‥‥‥
美容室:1兆5000億円
理容店:3000億円
アイビューティサロン:1000億円
ネイルサロン:1200億円
エステティックサロン:4000億円
リラクゼーションサロン:3400億円
大型温浴施設ほか:2000億円
理美容店の市場規模は1兆8000億円。うちメンズ市場は6200億円(理容店3000億円+美容室3200億円)、レディス市場は1兆1800億円。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
美容センサス調査は、統計的にほぼ完璧なのですが、惜しいことに14歳以下と70歳以上が含まれていません。ホットペッパービューティーアカデミーがサイトに掲載している市場規模は15歳-69歳の市場規模になります。
14歳以下は問題ないにしても、人口構成比で22%を占める70歳以上について考慮しないと、全体の市場規模はわかりません。
美容センサス調査から、70歳以上の利用率、1回あたり利用金額、年間利用回数を各業態サロンごとに想定し、さらに美容系全支出を国内家計最終消費支出から算出、双方のバランスをみながら算定した推定値が上記の市場規模になります。
利用率の高い美容室、理容店は他のサロンより大きく算定しています。またこの年齢層は年金生活者が多いことから、利用金額は他の年代より低く算定しています。
消費支出に含まれる大型温浴施設関係の費用や着付代、洗い張り料などについては信頼できるデータがありません。大型温浴施設については、矢野掲載研究所のデータを使用しましたが、1兆円産業などとしている専門メディアもあり、実態はわかりません。ちなみに銭湯市場は700億円ほどです。
ホットペッパービューティーアカデミー 市場規模データ
https://hba.beauty.hotpepper.jp/search_sp/
以上引用。
『ホットペッパービューティーアカデミーがサイトに掲載している市場規模は15歳-69歳の市場規模』
ということで、記事では、14歳以下は問題ないとしても人口構成比で22%を占める70歳以上は市場規模に影響を与えているのでは?との主張をしているのですが、結果的にはそんなに影響はないかもね?みたいな感じになっています。
確かに、70歳以上の方々が美容室に来店しているのは事実です。また、その年代においてはパーマをかけている人が他の年代に比べても多いのも事実です。
かといって年間にどれくらい来店しているのかは定かではありませんし、更にコロナによって来店サイクルが長期化したのもこの年代のような気もします。
結論としては、今回取り上げた市場規模で大体は合っているということなのでしょう。
とはいえ、70歳以上の方を意識したサービスなりメニューを提供するのは、高齢化から超高齢化へ向かう日本において美容室の取り組みは必須だとは個人的に思うのですが。
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