資格はいつも後追い
美容室の定番化メニューといえば、カット、カラー、パーマといったところでしょうか。一部の店舗では、ネイル、マツエク、まつ毛パーマといった美容のニーズに応えるべく様々なメニューを用意しているところもあります。そして、新たな技術にはとかく資格がつきものであるのが美容室の特徴?でして・・・
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美容室で行われている技術は、基本的には美容師の資格があれば大丈夫のようですが、でもそこは差別化やら付加価値やら、なんというのでしょうか、美容師自体の「箔をつけたい」と「不安だ」にうまくつけ込んだ民間資格ビジネスが幅を利かせているようにも感じます。
で、最近ではマツエクに関して美容師実技試験に入れるとか入れないとか、問題になっているようでありまして。
『マツエクと美容師実技試験』
美容センサス2022年上期調査(リクルート)によると、アイビューティーサロンでのメニュー利用率は2020年調査まではまつ毛エクステンション(マツエク)がトップでしたが、2021年はまつ毛カール(パーマ)がマツエクを5.6ポイント上回りトップになり、2022年はその差が27.8ポイントと拡大しました。
調査時期が新型コロナウイルス感染と重なったこともあるかもしれませんが、利用者の嗜好の変化により、まつ毛カールが選択された可能性が高い。美容メニューの需要や嗜好は時代とともに変わるのは常のことです。アイビューティーを手掛けている美容サロンは変化する利用者の需要に対応することで、より多くの顧客を迎え入れることができるはずです。
それはそれでいいのですが、気になることがあります。現在、理容師美容師試験研修センターが厚生労働省の意向を受けて、美容師国家試験実技試験で「まつ毛エクステンション」導入に関して行っている検討作業です。同センターのワーキングチームで、公正・公平な試験の実施が可能か検討し、令和4年度中に整理することになっています。
厚生労働省の検討会では、オールウエーブに代わる実技として、マツエクのほかにヘアカラーもあがっていましたが、ヘアカラーの実技を行うとなると会場の設備や審査、時間などから実施は難しそうです。実施面ではマツエクのほうがはるかにハードルは低い。近い将来、実技試験でマツエクが行われる可能性が高そうです
オールウエーブは美容室で実際に行われておらず役に立たない、との指摘で美容師実技試験の検討をした厚生労働省の検討会ですが、移ろいの早い消費者の美容嗜好です。マツエクが美容師実技試験として実施されるころには、過去の技術になっているかもしれません。
以上引用。
美容師の「資格」だけが特別ではなく、資格に関するものが記事にあるような状況にあるのだろうと思います。つまり、時代のニーズとどのように折り合いをつけるかってこと。
資格化となるのは基本的に後からでしかありません。予め資格を用意しておこうとはならないはずです。参加者が多くなってくるとそこにルール化が必要とかどうとかいう人が必ず出てきて資格ビジネスを仕掛けてくる人がいるわけですから。
美容師という資格、そこに「国家」がつくとなれば資格の在り方、資格の取得方法を変えるのは一筋縄ではいかないでしょう。
冷静に考えると、ホントに必要とされるものに対して、そこに応えられるかどうかは資格では計れないはずだし、そもそも資格自体の価値は凄く微妙なものです。だって、価値って相対的なものでしょう?
日本国内で資格自体の価値があるものって一体どれくらいあるのでしょうか!?
とはいえ、美容師の仕事をする(美容室を経営するではなく)には美容師の資格が必要なので、仕事をしたいならば取らなければならないことには変わりはありませんので。そこはあしからず。
伊藤穰一「テクノロジーが予測する未来」
佐藤航陽「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」
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