正念場


今日から9月(早いなぁ)。私の会社では8月に自社商品の一部を値上げしました。今年の3月頃から社内で値上げの話がいよいよ本格化し(昨年から値上げの話は出ていた)、4月から顧客(美容室)の方々に事情説明を続け、8月に値上げを実施。意外?にも値上げ前の駆け込み需要が数ヶ月続き、一時の、そして、幻の売上好調をキープしたものの、10月からは更なるあらゆるものが値上げとなるので、私の会社としてまさに正念場が値上げ後(今月から)に訪れるわけであります。

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10月電気料金 大手電力10社 過去5年で最高水準に


止まらない値上げで「物価高倒産」急増 8月中にも過去最多を更新か

『値上げが止まらない――。上場飲食料品メーカー105社は、7月末までに累計1万8532品目で値上げを実施。値上げラッシュは今秋以降も続くとみられ、家計を圧迫し続けている。こういった値上げの動きは、値上げをする側の企業にも暗い影を落としているようだ。

帝国データバンクの調査によると、原油や燃料、原材料などの仕入れ価格上昇、取引先からの値下げ圧力などで価格転嫁できなかった値上げ難などにより、収益が維持できずに倒産する「物価高倒産」が急増しているという。(後略)以上引用』


というわけでありまして、記事の最後の部分『帝国データバンクは、「倒産には至らないまでも、価格転嫁が難しい中小・零細企業の体力を確実に奪っており、今後は『卸売』や『小売』で物価高倒産がさらに増加するおそれもある」と分析する。』とあります。

厳密には違うのですが、私の現時点での業種は「卸売」となるので上記はもろに当てはまっています。つまり、倒産という二文字が現実味を帯びているわけでございます。

冒頭に書いたように自社商品の一部を値上げしたのですが、出来ることならば全商品を値上げしたいところでした。何故なら、輸入物価が上昇しているから。しかも、思うように商品の材料が入ってこない。だから生産できない。こんな状況が続いています。

さてどうしたもんでしょうか?

まさに正念場。正念場とは、「歌舞伎などで、主人公がその役の性根、役柄を発揮する、最も重要な場面。転じて、ここぞという大事な場面・局面。」とあります。

とはいえ、経営者でもない私が一人右往左往したところで何も解決しないわけで。

「モノが売れない」という状況ならば、なんとか智慧をふり絞り現場レベルであの手この手で営業を仕掛けていくわけですが、営業レベルの話ではなく経営レベルの話であり、しかも、売ろうものにもその売るモノがつくれないという凄まじい状況となっているのが現実なわけです。

まさか、「売れない」ではなく売るモノが「つくれない」状況に出くわすとは思いもよりませんでした。

コロナでもこんなことがあるんだの連続でしたが、今回の一連の値上げもこんなことがあるんだの連続でした。

現実は残酷なものだと思う次第です。でも希望だけは捨てずにやっていこうと思っております。





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