仕事に対して能動的か受動的か


「希望が叶った後の感情を高く見積もりすぎた結果、大きな落胆を味わう」ことをインパクト・バイアスという。例えば、憧れの会社に入ったものの、時間が経つうちにもっと良い仕事があるのではないか?と思えてきた、とか。また、「現状を変えたほうがいいのにいまのままでいたいと思ってしまう」ことを現状維持バイアスという。こちらは、就職した会社が自分に合っていないのに、転職しても改善するとは限らない、などと考え、ダラダラと居座ってしまう、といったことがそれにあたります。

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上記は、鈴木祐さんの「科学的な適職」に書かれていることで、就職や転職に悩まれている方にはうってつけの一冊ではないかと思う次第です。




ということで、以下の記事をどうぞ。


日本の求職者が重視する仕事の条件、3位ワークライフバランス、2位やりがいとインパクト、1位は?

日本の求職者と海外の求職者を比べた場合、どんな仕事探しにおけるこだわりの違いが見受けられるのだろうか?

ビジネス特化型ソーシャルネットワーキングサービスのLinkedInはこのほど、世界中のLinkedInメンバーを対象として、求職者が仕事選びの際に優先する条件についての調査を実施。その結果を発表した。

今回の調査では、求職者が働く上で最も優先する条件として、日本とグローバルともに「充実した報酬と福利厚生」が1位にランクインした。また、コロナ禍の影響で大きく変化した働き方を反映し、「ワークライフバランス」と「柔軟な働き方」も日本、グローバル共に上位にランクインしている。

一方で、日本では、「やりがいとインパクトのある仕事」が2位に入っているほか、「革新的なプロジェクトに携わる機会」が6位にランクインしており、日本の求職者が海外と比べて仕事のやりがいについて、より重視する傾向があることが伺える。「会社のミッションへの共感」が10位にランクインしているのも、日本の特徴として挙げられる。

グローバルでは、「スキルアップ」や「キャリアアップ」が上位にランクインしており、個人の成長機会を重視している傾向が見られた。(後略)


以上引用。


まず、分かっていなければならいのが、この調査はあくまでも「LinkedInに登録している人」を対象とした調査ということ。LinkedInの思惑が多少なりともあるということ?

その前提を踏まえて記事を読むと、「やりがいとインパクトのある仕事」が2位にあって、冒頭の内容に照らし合わせると、実際にその仕事に就いたとしても難しいのだろうなぁと。

日本の求職者が求める条件を眺めると、多くが受動的な印象を受けます。一方、グローバルでは能動的な印象。

企業の寿命が短くなり、その反対側で人の寿命が延びているわけなので、普通に考えて一つの会社で働き続ける、働き続けることができるのは、今後、非常に稀なケースになるはずです。

となると、会社に求める条件は、自身のスキルアップや会社の動向に左右されないとなると思うのですが、日本ではそうはなっていない。

私もそうですが、今ある(働いている)会社って未来永劫続くような錯覚があるので、受動的な姿勢も分からなくもないですが、コロナ禍、戦争、というようにあり得ないことが起こるので、そこは頭の片隅にでも残しておきたいところです。





堀江貴文「99%の会社はいらない」





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