化粧品はあくまで安全性を重視した商品


ご存じのように、人の皮膚は上から「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」と4つに分かれていて、これをまとめて「表皮」と呼んでいます。日本の「化粧品」の効果は薬機法で「角質層まで」と決められています。法律上では化粧品の効果は、これ以上は及んではいけないことになっており、広告をする際にも『肌の奥まで』と書いたならば『角質層まで』等と注記しなければならないことになっています。

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「化粧品」はあくまで安全性を重視した商品であることが必要とされるため、このようなルールになっていると言われています。

ちなみに、基底層や真皮以降に働きかける商品の殆どは「医薬部外品」や「医薬品」であり、特に医薬品は総じて化粧品より強い効果を持っていますが作用に相反する副作用を持ちます。

スキンケア、とくにシワ改善のトレンド(成分)といえば、レチノール、ナイアシンアミド、ニールワンといったところでしょうけれど、美肌なるものを支えているモノ(コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン)の多くは真皮にあるとされています。

なので、お気づきのようにそうなると化粧品では無理だ、ということになります。


同じ年齢でも老化スピードが異なる!? その鍵を握る成分「プロテオグリカン」ってなに?

同じ年齢でも、若々しく見える人もいれば年齢より上に見える人もいる。それは、老化の速度「ペース・オブ・エイジング(以下、POA)」が異なるから。このPOAがゆっくりの人は体も見た目も若さを維持でき、速い人は老化の進行が速い。ニュージランドの同じ町で生まれた同じ年齢の住民約1000人を26~45歳まで追求してPOAを算出した研究によると、同じ1年でも速い人は2.44年分も老化が進み、遅い人は0.4年分しか老化が進んでいないことが判明。さらに、POAには遺伝要因が2~3割、環境要因が7~8割ほど関わっているという。つまり環境を整えることでいつまでも若く見える状態をつくることができるということ。POAがスローな人の大きな特徴に、見た目の若々しさや滑らかで弾力のある“艶肌”があるが、この“艶肌”づくりに注目したいのが「プロテオグリカン」という成分だ。(後略)


以上引用。


ヒトの体は細胞で出来ており、その細胞同士が密に情報を取り合い、体に必要なモノをつくり、ときに壊し、またリサイクルしたり、所謂恒常性を保つために休むことなく働いています。

記事に登場する線維芽細胞(真皮に存在)もその一つと言えるでしょう。

〇〇成分、〇〇細胞、という文言をふんだんに使い売り込んでくるのが化粧品というものでありまして、ただ、その化粧品にいくらその成分やら細胞とやらが関連付けられていたとしても化粧品である以上、基底層や真皮まで化粧品の成分そのものが浸透することはありません。

ということで、この記事ではちゃんと表皮、真皮と化粧品の関係について言及しているのでまだマシなのかもしれません。

まあ、記事というよりは、よく出来たセールストークといったところでしょうかね。





「新化粧品学」





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