7割の企業が価格転嫁できずで思うこと
先日もある美容室オーナーさんが、技術料金の値上げをするかどうかで悩んでおりました。もちろん、本人としては値上げしたい、ところですが、それによってお客さんが減ってしまうのではないか、ということでどうしたものかと悶々としておりました。個人的には他人事なので値上げすればいいのにと思うのですが・・・
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ヘアカラー、パーマ、といった美容材料を必要とするものは、その材料自体が値上げしているので普通に考えれば技術料金の値上げもそれに応じて、というのは分かりやすい話だと思います。
一方、カットといった美容材料を使用しないものに関しては据え置きで、となるのでしょうけれど、材料は使用しなくともエネルギー価格は高騰しているわけでありまして、電気代ですね、これって目に見えないものなのでなんとも伝わりにくい話ですが、とはいえ、確実に利益は削られているわけです。
『「手の打ちようがない」 電気代高騰、7割の企業が価格転嫁できず』
帝国データバンクは7日、企業の約7割が電気料金高騰による負担増を価格に転嫁できていないとする調査結果を発表した。負担増分を企業側が自社で吸収している格好で、苦しい企業経営の実態が浮かんだ。調査は12月2~6日、インターネット上で実施。全国の1265社(大企業172社、中小企業1093社)が回答した。86・6%が1年前と比べ電気料金が増加したと答え、増加幅は平均28・7%だった。
電気料金の増加分を販売価格やサービス料にどの程度転嫁できているか尋ねたところ「多少なりとも転嫁できている」は29・6%にとどまり、「全く転嫁できていない」が70・4%を占めた。(後略)
以上引用。
『企業の約7割が電気料金高騰による負担増を価格に転嫁できていない』
何が上がっても顧客や消費者の負担増とならないようにと、自社内で利益を削ってきた背景があって、それこそが企業努力(正義)みたいなところがあるんでしょうかね?
確かに、価格を据え置くことは企業努力だとは思うのですが、価格転嫁して顧客や消費者に今まで以上のメリット、もっといえば価値を提供することも企業努力でしょう。
というか、こんなことなど誰でも分かっていることでありまして、要はそこに踏み切れるかどうかといったところ。
ということで?、私の会社では、とくに今まで以上のメリット、価値を提供することなく普通に値上げに踏み切りました。
企業努力云々の前に会社の存続がかかっていたようで、努力とか価値提供とかそんな悠長なこともいってられなかったようです。
なので、企業努力も価値の提供も大切なのは間違いありませんが、取り敢えず値上げしてその後で辻褄を合わせることの方がよっぽど緊張感があっていいのかもしれません。
どうせやらなければならない値上げなので。
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